保護犬・保護猫と動物福祉 [ANIMAL WELFARE]
ご訪問ありがとうございます♡
今日は、久々のわんこ仲間の写真から♡
あぷろくんを誘って、久しぶりに以前はよく皆が集まっていたのに最近ちっとも、という公園へ行ったのですが...
運がよかった月ちゃん!
左→右→左下→右下、の順です。
ほんとうに久しぶりに、たくさんわんこが集まりました♡
私も束の間の癒しをもらいました。
ぜーんぶかわいくて、載せられないのが残念。
とっても空気の澄んだ日の夕方、みんなキラキラ輝いていました。
その少し前、仕事を片付けて散歩に出ようと必死になっていた私の横で、こちらのお方は...
その時かけていた、アマゾンの熱帯雨林のサウンドに反応(笑)。
ぐっすり寝ていたのに起きてしまいました。
鳥の声は、三ちゃんがいる時はかけられないな(笑)。
すっかり「家に鳥がいる!」と思ったようです(笑)。
このあと、月ちゃんとワタシは三ちゃんをなだめるのに一苦労でした。
しかしにゃんこって、顔の他のパーツに比べてほんとにお目目が大きいですね。
横から見ると、ガラス玉みたい。
ピュアな感じがします。
この前紹介した本について、「ほんとにそんなにいいの?」という質問がたくさん来ました。
というわけで(?)、もう一つ、もっといい(と私が思う)本を紹介。
前回の記事に書いた通り、10年だってたったの3650日。
そう思うと、残り少ない活動期の人生、本当に自分が大切と感じることに時間を割きたいとますます思うようになりました。
それはつまり、「本当に大切なこと以外はやらない」と決めること。
どんなに「した方がよい」「して欲しいと周囲が思っている」あるいは「自分でもしないことは気になる」と思っても、ということです。
でもこれは、自分の我儘を通すというよりは、自分という「素材」を見た時に、どうやったら一番自分の人生が充実しなおかつ何かの&誰かの役に立てると思うか、ということ、と私は解釈しています。
ということを今すごく考えていて、私はやはり、原点回帰をするのだろうと思っています。
つまり、自然保護や野生動物保護、そして動物福祉といったことに、残りの活動期をできるだけ捧げたいと思う、ということです。
ま、そんなことをごちゃごちゃと考えていて、全然更新できていなかったもう一つのブログ、記事を初めからもう一度新しく書き直しました。
あのブログを書くためにどう時間を捻出するか、といえば、この本が言う通り、つらくても自分の優先順位を明確にし、つきあいが悪いと言われようが(笑)自分の「エッセンシャル」事項に集中すること、でしょうか。
そして、今回の記事には最近とても気になって仕方のない、ゾウの密猟のことを書いたのですが、象牙の販売をヤフオクに求める署名の記事をFBでシェアしたところ、親友から「あの時の画像がとてもショッキングだった」と言われ、「ああそうか、普通の人にはやっぱりあまり目にする機会のない現実なんだな」と改めて感じたこともあり。
やっぱりあのブログをちゃんと書いておく必要がある、と思った次第でした。
実は野生生物にだって、動物福祉問題というものがあります。
動物福祉というのはどうしても、「個々の」動物の福祉(苦しみや痛みのない状態など)が判断基準となります。
ですからそれを突き詰めていくと、野生生物という自然の生態系で暮らす動物達のコンテクストでは矛盾することが出てくるのです。
例えば、イギリスではよく、ウサギのことが問題になります。
草をどんどん食べてどんどん増えてしまうウサギを、'cull' (駆除)することは、よくあります。
でもその時に、PETAのような団体は、個々のウサギの福祉を考え、反対します。
でも、生態学上では、ウサギの個体数が爆発すれば、生態系のバランスは崩れ、例えば植生はすっかり変わってしまうでしょう。
すると、そこにはすでにウサギを維持するだけの生態系はなくなってしまいます。
まあ、さわりだけを書きましたが、動物福祉というのは実は、とても曖昧で不確定要素の多い概念です。
そこにどう線を引くか、というのは、それぞれの考え方がすごく反映されるでしょう。
最近読んでいる本にも書いてあるのですが(Robson, P. (2010) Ethics of Intensification)、動物福祉の考え方には(というより自然に対して)二つの見方があります。
つまり、どういう時に動物の福祉が確保されているか、ということに関して、大きく分けると二つの異なる考え方があるということです。
一つは、動物は「ナチュラルライフ」に近い状態が一番よい、というもの。
この文章を書いた David Favre という学者は、これを「Romantic/Agrarian(ロマン派的/農耕的)」と呼んでいます。
つまり、自然とはそのままで完璧であり、その自然のままにいられることが、動物にとっても幸せなことだ、というものです。
もう一つは、Favre が「Rational/Industrial (論理的/産業的)」と呼ぶ考え方。
こちらの考えでは、動物とは、健康で病気を防ぎ自然の厳しさから守られる状態が一番よい、というものです。
ふむー。
もちろん、この考え方は自然保護思想の基本であり、私も十二分に知ってはいたのですが、それを産業動物に当てはめた議論は改めて見るといろいろと考えさせられるものはあります。
つまり、私個人は完全な Romantic 派であり、自然のそのままの状態を愛してやまないのですが、愛玩動物の場合、どう境界線を引くかはとても難しいな、だから議論が多いのだな、と。
例えば、そういう”夢見る子ちゃん”な私のような人から見て「んー...」と思う動物の取り扱い方(例えば、「病気を防ぐため」「抗生物質を出す」とか、「健康な」子を産むためにたくさん繁殖してみる、とか)も、個々の個体の福祉を考えて真摯に行われている場合もあるんだな、と、改めて思ったわけです。
ただ、この Favre が提示している二つの考え方はあくまで一つの分析であり、動物福祉を考える際、「全体の福祉」のレベルを考えるという Jeremy Bentham とその弟子 John Stuart Mill の考えは、やっぱり大切だと思います。
Utilitarianism (功利主義) という、「最大多数個人の最大幸福」を唱えたこのイギリスの哲学者(18世紀)は、動物の権利を擁護した最初の知識人の一人としてよく挙げられます。
つまり、このBentham の功利主義に基づけば、「愛玩動物」というカテゴリーに入る動物の最大多数の幸福を考えた時、今実際に飼い主が現れれば救われる命を救う、ということは、ロマンチックでもなんでもなく、理にかなう行為だ、ということです。
もちろん、哲学の議論というのは抜け穴や矛盾がたくさんあり、Bentham の功利主義に関しても議論はいろいろあるようですが、今現実に動物の福祉を真剣に考える私たちとしては、「動物福祉」とは、パフィーズでも提唱しているように「すべての」犬(と今はなってますが愛玩動物ですね)を対象とすべきだ、と私個人は思います。
なので、「第一チョイスはまず保護犬・猫から探してください」ということは、保護団体の方々は、遠慮なく堂々と言ってよいことです。
「感情に流されて」ではなく、理にかなった正当な議論ですから。
わん&にゃんのオーガニックサプリメント
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今日は、久々のわんこ仲間の写真から♡
あぷろくんを誘って、久しぶりに以前はよく皆が集まっていたのに最近ちっとも、という公園へ行ったのですが...
運がよかった月ちゃん!
左→右→左下→右下、の順です。
ほんとうに久しぶりに、たくさんわんこが集まりました♡
私も束の間の癒しをもらいました。
ぜーんぶかわいくて、載せられないのが残念。
とっても空気の澄んだ日の夕方、みんなキラキラ輝いていました。
その少し前、仕事を片付けて散歩に出ようと必死になっていた私の横で、こちらのお方は...
その時かけていた、アマゾンの熱帯雨林のサウンドに反応(笑)。
ぐっすり寝ていたのに起きてしまいました。
鳥の声は、三ちゃんがいる時はかけられないな(笑)。
すっかり「家に鳥がいる!」と思ったようです(笑)。
このあと、月ちゃんとワタシは三ちゃんをなだめるのに一苦労でした。
しかしにゃんこって、顔の他のパーツに比べてほんとにお目目が大きいですね。
横から見ると、ガラス玉みたい。
ピュアな感じがします。
この前紹介した本について、「ほんとにそんなにいいの?」という質問がたくさん来ました。
というわけで(?)、もう一つ、もっといい(と私が思う)本を紹介。
前回の記事に書いた通り、10年だってたったの3650日。
そう思うと、残り少ない活動期の人生、本当に自分が大切と感じることに時間を割きたいとますます思うようになりました。
それはつまり、「本当に大切なこと以外はやらない」と決めること。
どんなに「した方がよい」「して欲しいと周囲が思っている」あるいは「自分でもしないことは気になる」と思っても、ということです。
でもこれは、自分の我儘を通すというよりは、自分という「素材」を見た時に、どうやったら一番自分の人生が充実しなおかつ何かの&誰かの役に立てると思うか、ということ、と私は解釈しています。
ということを今すごく考えていて、私はやはり、原点回帰をするのだろうと思っています。
つまり、自然保護や野生動物保護、そして動物福祉といったことに、残りの活動期をできるだけ捧げたいと思う、ということです。
ま、そんなことをごちゃごちゃと考えていて、全然更新できていなかったもう一つのブログ、記事を初めからもう一度新しく書き直しました。
あのブログを書くためにどう時間を捻出するか、といえば、この本が言う通り、つらくても自分の優先順位を明確にし、つきあいが悪いと言われようが(笑)自分の「エッセンシャル」事項に集中すること、でしょうか。
そして、今回の記事には最近とても気になって仕方のない、ゾウの密猟のことを書いたのですが、象牙の販売をヤフオクに求める署名の記事をFBでシェアしたところ、親友から「あの時の画像がとてもショッキングだった」と言われ、「ああそうか、普通の人にはやっぱりあまり目にする機会のない現実なんだな」と改めて感じたこともあり。
やっぱりあのブログをちゃんと書いておく必要がある、と思った次第でした。
実は野生生物にだって、動物福祉問題というものがあります。
動物福祉というのはどうしても、「個々の」動物の福祉(苦しみや痛みのない状態など)が判断基準となります。
ですからそれを突き詰めていくと、野生生物という自然の生態系で暮らす動物達のコンテクストでは矛盾することが出てくるのです。
例えば、イギリスではよく、ウサギのことが問題になります。
草をどんどん食べてどんどん増えてしまうウサギを、'cull' (駆除)することは、よくあります。
でもその時に、PETAのような団体は、個々のウサギの福祉を考え、反対します。
でも、生態学上では、ウサギの個体数が爆発すれば、生態系のバランスは崩れ、例えば植生はすっかり変わってしまうでしょう。
すると、そこにはすでにウサギを維持するだけの生態系はなくなってしまいます。
まあ、さわりだけを書きましたが、動物福祉というのは実は、とても曖昧で不確定要素の多い概念です。
そこにどう線を引くか、というのは、それぞれの考え方がすごく反映されるでしょう。
最近読んでいる本にも書いてあるのですが(Robson, P. (2010) Ethics of Intensification)、動物福祉の考え方には(というより自然に対して)二つの見方があります。
つまり、どういう時に動物の福祉が確保されているか、ということに関して、大きく分けると二つの異なる考え方があるということです。
一つは、動物は「ナチュラルライフ」に近い状態が一番よい、というもの。
この文章を書いた David Favre という学者は、これを「Romantic/Agrarian(ロマン派的/農耕的)」と呼んでいます。
つまり、自然とはそのままで完璧であり、その自然のままにいられることが、動物にとっても幸せなことだ、というものです。
もう一つは、Favre が「Rational/Industrial (論理的/産業的)」と呼ぶ考え方。
こちらの考えでは、動物とは、健康で病気を防ぎ自然の厳しさから守られる状態が一番よい、というものです。
ふむー。
もちろん、この考え方は自然保護思想の基本であり、私も十二分に知ってはいたのですが、それを産業動物に当てはめた議論は改めて見るといろいろと考えさせられるものはあります。
つまり、私個人は完全な Romantic 派であり、自然のそのままの状態を愛してやまないのですが、愛玩動物の場合、どう境界線を引くかはとても難しいな、だから議論が多いのだな、と。
例えば、そういう”夢見る子ちゃん”な私のような人から見て「んー...」と思う動物の取り扱い方(例えば、「病気を防ぐため」「抗生物質を出す」とか、「健康な」子を産むためにたくさん繁殖してみる、とか)も、個々の個体の福祉を考えて真摯に行われている場合もあるんだな、と、改めて思ったわけです。
ただ、この Favre が提示している二つの考え方はあくまで一つの分析であり、動物福祉を考える際、「全体の福祉」のレベルを考えるという Jeremy Bentham とその弟子 John Stuart Mill の考えは、やっぱり大切だと思います。
Utilitarianism (功利主義) という、「最大多数個人の最大幸福」を唱えたこのイギリスの哲学者(18世紀)は、動物の権利を擁護した最初の知識人の一人としてよく挙げられます。
つまり、このBentham の功利主義に基づけば、「愛玩動物」というカテゴリーに入る動物の最大多数の幸福を考えた時、今実際に飼い主が現れれば救われる命を救う、ということは、ロマンチックでもなんでもなく、理にかなう行為だ、ということです。
もちろん、哲学の議論というのは抜け穴や矛盾がたくさんあり、Bentham の功利主義に関しても議論はいろいろあるようですが、今現実に動物の福祉を真剣に考える私たちとしては、「動物福祉」とは、パフィーズでも提唱しているように「すべての」犬(と今はなってますが愛玩動物ですね)を対象とすべきだ、と私個人は思います。
なので、「第一チョイスはまず保護犬・猫から探してください」ということは、保護団体の方々は、遠慮なく堂々と言ってよいことです。
「感情に流されて」ではなく、理にかなった正当な議論ですから。
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すべてのわんこに幸せを [ANIMAL WELFARE]
ご訪問、ありがとうございます。
さて、月ちゃんのバースデー。
ナルトファミリーが来日する前の日に、実は前倒しにしてあるところへ月ちゃんを連れて行ったのでした。
そこは...
ナルトさんのお友達の、別荘。
と言えば聞こえはいいのですが(笑)、ふる~い民家。
特にレノベーションもしておらず、お湯は出ないところ。
キャンプする感覚で行ってまいりましたが、清流のすぐ脇のこの和風建築で、月ちゃんは何を思ったかな。
そして、プレゼントは数日遅れで届きました。
自分のものとすぐにわかる月ちゃん。
今年は...
何年も使っているオーガニック素材のベッド、クッションも平らになり布地もかなり色あせてきたため(箱の横に写っている茶色のベッド、ブログを見たら3年前に購入)、そちらをベッドルーム用にすることにし、新しいリビング用のベッドです。
とは言え、好きなもの=オーガニック&サステナブル、と決まっているため、また同じところから購入。
中のクッションはペットボトルをリサイクルしたもの、布地はオーガニックです。
もちろん、月ちゃんは、すぐにお気に入り。
同じ形であったのに、古い方のは2倍くらいに広がってました(笑)。
それはなぜかというと...
すぐにこうしてホリホリするから(笑)。
ナルトママがそれを見て爆笑。「それをしてたから、2倍に広がったんじゃないの?」と言ってました。
「これはYouTube に載せるべきよ!」とも(笑)。
というわけで、今年は2回に分けたお楽しみ。
いろいろなことがあるこの世界、この1年も月ちゃんが健康で無事に過ごせたこと、奇跡のように思います。
私のたからもの、月ちゃん。
そして、いつものことですが、このたからものは、月ちゃんを保護してくれた方のおかげ。
保護団体の方の、無償の愛のおかげ。
そして、引き取ることを応援してくれたナルトさんのおかげ、月ちゃんを可愛がってくれるみんなのおかげ。
先日また、初めて会った方になれそめをお話ししたところ、自分でも作り話のようにうまくできすぎていることにびっくり(なれそめはこちら)。
でも、一頭でも多く、月ちゃんみたいなお家を待ってる子が、温かい家庭に引き取られることが、今の私の夢のひとつです。
ここから先は、動物福祉に共感されると思う方だけ、読んでください:
いつも書いていることですが、私は、今飼い主さんと暮らすすべてのわんこはすっごくかわいいと思うし、みんなみんな、大切な輝く命だと思っています。
またそんな子たちとゆるぎない絆を築いている飼い主さんとその子たちを見ると、純粋に、「いいな」と感動するのも本当のことです。
これが嘘でないのは、私と実際お会いになった方は多分納得してくださると思います(わんこをしつこく見たりするから(笑))。
そうお断りしたうえで、あえて書きたいことがあります。
すべてのわんこのために。
ペットショップでなくても、ブリーダーさんからの「ちゃんとした犬」でなくても、瞬間瞬間に私たちを幸せで満たしてくれる、輝く命がたくさん待っています。
「健康問題」?
これも、いくら良心的なブリーダーさんからだって、あえて言い切ってしまえば、純犬種である以上、より少ないとしてもリスクはそれなりにあることは、よく知られています。
純犬種を迎える、というのはそういうリスクを一緒に迎える、ということです。
これはDNAの構造上、避けられないこと、というのは以前書きました。
「どんな犬と暮らしたいか」という質問を、要素まで絞りきることなしに、私たちは世の中の流れに押されて考えることなしに与えられるものを選択してしまっていないでしょうか?
ほんとうに、「どんな犬と暮らしたいか」=特定の犬種、でしょうか?
犬種にこだわることが、過剰繁殖や無理な繁殖を知らないうちに助長し、一方で命の期限のある子の機会を奪ってしまっていること。
これ、みんな、なんとな~く、わかっているのではないかな??と感じます。
犬種の魅力、これももちろん否定できないことです。
私も、ゴールデンは今でも大好きです。
でも月ちゃんと暮らしてみて、私が犬に求めていたのは特定の犬種がもたらす何か、でないことがわかりました。
自分が犬に求める要素(ちょっとクールで自分というものを持ってる子、アウトドアが一緒に楽しめる子)を考えたら、当初「あったらいいな」と思っていた要素(愛想がよくちょっとおとぼけ)は妥協できる範囲である、と。
これ、自分のした選択に対して人は総合的に高い評価を与えるという、ダン・ギルバートというアメリカの心理学者の話を聞いて、納得です。
つまり、自分が自分の選択を信じるか、その子を信じるか、というのは、自分自身次第なのです!
(同じような考えに基づき、選択のパラドックスという本を書いている心理学者バリー・シュワルツの話は日本語字幕のビデオがあります。)
であれば、犬は「殺処分」から「里子」へ、ということで、全体の幸せ度はアップするのは確実なのです。
あとは自分がそれをどう思うか。
実は、月ちゃんと暮らし始めてしばらくはとまどいました。犬にもいろんなタイプがあるんだな~と(笑)。
それに、ゴールデンだって里親さんを待ってる子、たくさんいますね...。
悲しいことですが、他の犬種も同じく、です。
だったら、自分の求める犬種の子を、里子で探してみることも、そして、待ってみることも、もしかしたら何か別の結果に導かれるプロセスになるかもしれません。
なので、単純すぎると言われても、今お家を待ってる子がみんなお家を見つけるまでは、犬や猫を「買う」必要はないと、私個人は思っています。
「買われる」動物たちの背景にある事情をわかったうえで、それをあえて選択する場合を別とすれば。
あくまで、私(とナルトさん)個人の意見です。
これは、誰のためでもなく、わんこのため。
そして、自分が、大好きなわんこのために何かした、と思えるためです。
自己満足ではありますが、でもこれが、私たちの信念でもあります。
信念って、ずっと変わらないものだから、たぶんずっとこれを言い続けるのだろうと思います。
そして、そんな信念のもと、「どんな子を迎えても健康管理をある程度できるように」、とバウンシー&アスタミアをお届けすることにしたのです。
Body & Soul というように、体のことは、精神&こころとつながっています。
本当に、自分の信念に沿った行き方をして選んだ犬と暮らすこと、これはきっと、何かの影響を自分にも犬にももたらすような気がします。
健康も、その一つに数えられると思うのです。
もしそれが、「パーフェクト」と自分が思うものと違ったとしても、そういう風に犬と暮らした場合には、それに対する自分の向き合い方も、ちょっと違うのではないかな?
そしてそれがどんな結果であったとしても、納得できる生き方を、私たちは月ちゃんと、そしてほかのみんなと、してみたいと思っているんです。
こんな気づきをくれた月ちゃん。
感謝の言葉もありません。
せめて、ふかふかのベッドを時々新調してあげるくらいしか(笑)。
そしてこれが、本当の「ホリスティック」であると、私は思います。
「全体を見る」、という姿勢に基づく考え方です。
わんこのホリスティックは、これなしには語れないと、個人的には思います。
自分のわんこのごはんや、アロママッサージを超えたところに、ホリスティックの気づきがあるんだと、今も模索中ではありますが、常にそれは意識しています。
追記:So-net 仲間のみぃにゃんさんの記事に、保護した犬の返還と慰謝料を迫られているという飼い主さんの署名のお願いがあります。期限が10月10日となっています。このケース、私は直接に関わりのない件ですのでご自身の判断で署名の実施を検討いただければと思いますが、今の犬・猫を取り巻く法律のあり方について考え直す必要を強く感じ、将来的に法改正の一歩となればと思ったのでリンクをシェアしました。
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さて、月ちゃんのバースデー。
ナルトファミリーが来日する前の日に、実は前倒しにしてあるところへ月ちゃんを連れて行ったのでした。
そこは...
ナルトさんのお友達の、別荘。
と言えば聞こえはいいのですが(笑)、ふる~い民家。
特にレノベーションもしておらず、お湯は出ないところ。
キャンプする感覚で行ってまいりましたが、清流のすぐ脇のこの和風建築で、月ちゃんは何を思ったかな。
そして、プレゼントは数日遅れで届きました。
自分のものとすぐにわかる月ちゃん。
今年は...
何年も使っているオーガニック素材のベッド、クッションも平らになり布地もかなり色あせてきたため(箱の横に写っている茶色のベッド、ブログを見たら3年前に購入)、そちらをベッドルーム用にすることにし、新しいリビング用のベッドです。
とは言え、好きなもの=オーガニック&サステナブル、と決まっているため、また同じところから購入。
中のクッションはペットボトルをリサイクルしたもの、布地はオーガニックです。
もちろん、月ちゃんは、すぐにお気に入り。
同じ形であったのに、古い方のは2倍くらいに広がってました(笑)。
それはなぜかというと...
すぐにこうしてホリホリするから(笑)。
ナルトママがそれを見て爆笑。「それをしてたから、2倍に広がったんじゃないの?」と言ってました。
「これはYouTube に載せるべきよ!」とも(笑)。
というわけで、今年は2回に分けたお楽しみ。
いろいろなことがあるこの世界、この1年も月ちゃんが健康で無事に過ごせたこと、奇跡のように思います。
私のたからもの、月ちゃん。
そして、いつものことですが、このたからものは、月ちゃんを保護してくれた方のおかげ。
保護団体の方の、無償の愛のおかげ。
そして、引き取ることを応援してくれたナルトさんのおかげ、月ちゃんを可愛がってくれるみんなのおかげ。
先日また、初めて会った方になれそめをお話ししたところ、自分でも作り話のようにうまくできすぎていることにびっくり(なれそめはこちら)。
でも、一頭でも多く、月ちゃんみたいなお家を待ってる子が、温かい家庭に引き取られることが、今の私の夢のひとつです。
ここから先は、動物福祉に共感されると思う方だけ、読んでください:
いつも書いていることですが、私は、今飼い主さんと暮らすすべてのわんこはすっごくかわいいと思うし、みんなみんな、大切な輝く命だと思っています。
またそんな子たちとゆるぎない絆を築いている飼い主さんとその子たちを見ると、純粋に、「いいな」と感動するのも本当のことです。
これが嘘でないのは、私と実際お会いになった方は多分納得してくださると思います(わんこをしつこく見たりするから(笑))。
そうお断りしたうえで、あえて書きたいことがあります。
すべてのわんこのために。
ペットショップでなくても、ブリーダーさんからの「ちゃんとした犬」でなくても、瞬間瞬間に私たちを幸せで満たしてくれる、輝く命がたくさん待っています。
「健康問題」?
これも、いくら良心的なブリーダーさんからだって、あえて言い切ってしまえば、純犬種である以上、より少ないとしてもリスクはそれなりにあることは、よく知られています。
純犬種を迎える、というのはそういうリスクを一緒に迎える、ということです。
これはDNAの構造上、避けられないこと、というのは以前書きました。
「どんな犬と暮らしたいか」という質問を、要素まで絞りきることなしに、私たちは世の中の流れに押されて考えることなしに与えられるものを選択してしまっていないでしょうか?
ほんとうに、「どんな犬と暮らしたいか」=特定の犬種、でしょうか?
犬種にこだわることが、過剰繁殖や無理な繁殖を知らないうちに助長し、一方で命の期限のある子の機会を奪ってしまっていること。
これ、みんな、なんとな~く、わかっているのではないかな??と感じます。
犬種の魅力、これももちろん否定できないことです。
私も、ゴールデンは今でも大好きです。
でも月ちゃんと暮らしてみて、私が犬に求めていたのは特定の犬種がもたらす何か、でないことがわかりました。
自分が犬に求める要素(ちょっとクールで自分というものを持ってる子、アウトドアが一緒に楽しめる子)を考えたら、当初「あったらいいな」と思っていた要素(愛想がよくちょっとおとぼけ)は妥協できる範囲である、と。
これ、自分のした選択に対して人は総合的に高い評価を与えるという、ダン・ギルバートというアメリカの心理学者の話を聞いて、納得です。
つまり、自分が自分の選択を信じるか、その子を信じるか、というのは、自分自身次第なのです!
(同じような考えに基づき、選択のパラドックスという本を書いている心理学者バリー・シュワルツの話は日本語字幕のビデオがあります。)
であれば、犬は「殺処分」から「里子」へ、ということで、全体の幸せ度はアップするのは確実なのです。
あとは自分がそれをどう思うか。
実は、月ちゃんと暮らし始めてしばらくはとまどいました。犬にもいろんなタイプがあるんだな~と(笑)。
それに、ゴールデンだって里親さんを待ってる子、たくさんいますね...。
悲しいことですが、他の犬種も同じく、です。
だったら、自分の求める犬種の子を、里子で探してみることも、そして、待ってみることも、もしかしたら何か別の結果に導かれるプロセスになるかもしれません。
なので、単純すぎると言われても、今お家を待ってる子がみんなお家を見つけるまでは、犬や猫を「買う」必要はないと、私個人は思っています。
「買われる」動物たちの背景にある事情をわかったうえで、それをあえて選択する場合を別とすれば。
あくまで、私(とナルトさん)個人の意見です。
これは、誰のためでもなく、わんこのため。
そして、自分が、大好きなわんこのために何かした、と思えるためです。
自己満足ではありますが、でもこれが、私たちの信念でもあります。
信念って、ずっと変わらないものだから、たぶんずっとこれを言い続けるのだろうと思います。
そして、そんな信念のもと、「どんな子を迎えても健康管理をある程度できるように」、とバウンシー&アスタミアをお届けすることにしたのです。
Body & Soul というように、体のことは、精神&こころとつながっています。
本当に、自分の信念に沿った行き方をして選んだ犬と暮らすこと、これはきっと、何かの影響を自分にも犬にももたらすような気がします。
健康も、その一つに数えられると思うのです。
もしそれが、「パーフェクト」と自分が思うものと違ったとしても、そういう風に犬と暮らした場合には、それに対する自分の向き合い方も、ちょっと違うのではないかな?
そしてそれがどんな結果であったとしても、納得できる生き方を、私たちは月ちゃんと、そしてほかのみんなと、してみたいと思っているんです。
こんな気づきをくれた月ちゃん。
感謝の言葉もありません。
せめて、ふかふかのベッドを時々新調してあげるくらいしか(笑)。
そしてこれが、本当の「ホリスティック」であると、私は思います。
「全体を見る」、という姿勢に基づく考え方です。
わんこのホリスティックは、これなしには語れないと、個人的には思います。
自分のわんこのごはんや、アロママッサージを超えたところに、ホリスティックの気づきがあるんだと、今も模索中ではありますが、常にそれは意識しています。
追記:So-net 仲間のみぃにゃんさんの記事に、保護した犬の返還と慰謝料を迫られているという飼い主さんの署名のお願いがあります。期限が10月10日となっています。このケース、私は直接に関わりのない件ですのでご自身の判断で署名の実施を検討いただければと思いますが、今の犬・猫を取り巻く法律のあり方について考え直す必要を強く感じ、将来的に法改正の一歩となればと思ったのでリンクをシェアしました。
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新しいどうぶつ福祉法ができました [ANIMAL WELFARE]
ご訪問、ありがとうございます。
月ちゃん地方、さわやかな季節はもう終わったようで、暑くてむーんとする日が続いてます。
わんこにとってこれから、あまり楽しくない季節ですね。
さて、今日は久しぶりに Every Dog のトピック。
Every Dog = "Every dog has a story to tell" (すべての犬に、語るべきストーリーがある)という、パフィーズのどうぶつ福祉プロジェクトの名前でもあります。
つまり、犬種、出処に関係なく、すべての犬に等しく幸せになって欲しい、という主旨です。
去年はこれでカレンダーを作成し、たいした額でもありませんが売上をそのまま保護団体へ寄付しました。
どうぶつ福祉の政策、最近、加速してきたな、と感じています。
そんな折、ニュージーランド(NZ)でも、動物福祉法(Animal Welfare Act)が改訂され、動物とは "sentient being" である、という文言が盛り込まれました。
"Sentient being"、とは、「感受性のある生命体」などと訳されるのですが、どうぶつはポジティブにせよネガティブにせよ、感情を持っている存在だということです。
もともと、国のGDPの半分は動物関連の産業に由来するというNZ。
動物福祉法では動物虐待を禁じていましたが、今回、どうぶつは感情を持つと明言することで、虐待のケースで裁判での刑罰の考慮に影響するのではないか、と期待されています。
NZすごい!
ですが、実はEUではすでに1997年からこの "sentient being" という言葉をEUの動物福祉政策の基盤としています。
「基盤としている」というのは、その考えに基づいて、特に家畜の取り扱いについては(日本よりずっと)厳しく、明確な規則がたくさんあります。
また、化粧品の動物実験も、2013年に全面禁止。
これによって日本のメーカーも新たに開発する化粧品は「基本」実験はしないと宣言したところもあります。
今回、NZの改訂でも、化粧品用の動物実験の禁止の他、代替実験の検討を強化することが求められるようになりました。
産業動物、実験動物の福祉について議論もあまりない日本と比べると、進んでいます。
伝統的には法律上、どうぶつは単なる「所有物」とされてきました。
が、今では欧米社会のスタンダードは、「感受性のある生命体」となりつつあるのです!
NZでは今後、この考え方を基盤に、「5つの自由」の原則にそったどうぶつのニーズを満たすことが求められます。
↑ カリフォルニア時代の、自由奔放な月ちゃん。虫を捕まえたりして「自然の生態」を発揮してます(笑)。
ちなみに、わが日本では、法律上、動物をどう捉えているか。
主に愛玩動物の取り扱いの基盤となる「動物の愛護及び管理に関する法律」では、「動物が命あるものであることにかんがみ」(第2条)という文言がありますが、感受性があるか否かには言及はありません。
また、適切な飼養をしなければならないとする文言の前に、「その飼養又は保管の目的の達成に支障を及ぼさない範囲で」(第2条)といった、及び腰な(笑)表現がついてます。
これについて書くと長くなるのでセーブしつつ書きますと、日本ではまだまだ「動物福祉」という考え方は「動物の権利」の主張と混同されている気がします。
これは捕鯨論争の傷であると私は個人的には思っていますが、意図的に、どうぶつに配慮する議論をすべて、「過激だ」とか「反社会的だ」とひとくくりにしようとする社会的勢力は存在します。
そういう、all or nothing の話ではなく... 感受性のある生き物に「不必要な」痛みや苦痛(ネガティブな感情)を与えない、というのがどうぶつ福祉の考え方です。
ただ、「ではどこまでが必要でどこまでが不必要か」ということに個人差があるのと、「5つの自由」は個々のケースでどう測定するかが科学的に非常に難しいことなどで(例えば「自然の生態」は動物によって違う、など)、CO2 XXトン削減!などのようにすんなりいかないのが、この問題の難しいところです。
実は、どうぶつには生きる権利がある(殺されない権利がある)、とする考え方は、欧米でもメインストリームではありません。
もちろん、個人のレベルでは、例えば「不必要に」殺されない権利はあるだろうな、と思います。
たとえば虫が家の中に入ってきた → 意外と多くの人が何も考えず虫を「つぶす」という行為を取るのに対し、月ちゃん家では蚊以外は(!)ほとんどコップと紙で捉えて外に出す、という方法を取ります。
実はアメリカに住んでいたころ、ネズミが家にいることがわかり、「月ちゃんに病気が移ったら大変!」とパニックになりましたが、なんと、"humane trap" (人道的わな)なるものがあり。
置いていた餌につられ小さな箱に入ってきたネズミを、ナルトさんがお隣の草原に放しました。
なんとナルト家では、これしか使ったことがない、というのですから、実家の父が害虫などを「退治」していたのを見てた私には衝撃的でした。
↑ ナルトさんがこのネズミを放した草原。ここでコヨーテも見ました。
ただ、これについて、批判的な意見もあることと思います。
アメリカだから、広いから、できた、というのは、絶対にあると思います。
ただその時に、どうぶつ福祉の考え方の浸透のレベルが、すごく違うんだな~と感じました。
ナルト家は、パパもママも、リベラルではありますが全然「過激」でもない普通のお家だからです。
また話がそれましたが、私は、どうぶつ福祉の考え方というのは、環境保護を根付かせるのに、必要な考え方だとやっぱり思っています。
「やっぱり」というのは学生時代からそれを研究の一つのテーマにしているからです。
ずっと環境保護に関わって来て思うのは、心が動かないと、本当には人は変わらない、ということですが...
人間以外の生き物も、痛みや苦痛を感じること、これを認めることもしない「環境保護」は、明りのついてないロウソクみたいなものじゃないかな、と思います。
パフィーズのカレンダーに、E.O.ウィルソン(社会生態学者)の「バイオフィリア」という言葉を入れましたが(1-2月)、生き物がもともと持っている、他の生き物へのつながりを感じる特性、これってやっぱりあると思います。
そう思うとやっぱり、「ペット」という存在を、もっと捉えなおす必要はあると思っています。
今のように過剰なペットの商業繁殖・販売を、考え直して行くのに、例えばオリンピックはよい機会です。
今、いろいろな issue をオリンピックを機に議題にあげようとする動きがありますので、ここでも、徐々にこのトピックを考えてもらえるような記事をあげていくつもりです。
いつか、少なくとも欧米並みの(むろん完璧ではありません)、どうぶつ福祉政策ができますよう。
みなさま、一緒に声をあげていきましょう。
わんこのオーガニックサプリメント:www.japan.puffysnaturallife.com
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月ちゃん地方、さわやかな季節はもう終わったようで、暑くてむーんとする日が続いてます。
わんこにとってこれから、あまり楽しくない季節ですね。
さて、今日は久しぶりに Every Dog のトピック。
Every Dog = "Every dog has a story to tell" (すべての犬に、語るべきストーリーがある)という、パフィーズのどうぶつ福祉プロジェクトの名前でもあります。
つまり、犬種、出処に関係なく、すべての犬に等しく幸せになって欲しい、という主旨です。
去年はこれでカレンダーを作成し、たいした額でもありませんが売上をそのまま保護団体へ寄付しました。
どうぶつ福祉の政策、最近、加速してきたな、と感じています。
そんな折、ニュージーランド(NZ)でも、動物福祉法(Animal Welfare Act)が改訂され、動物とは "sentient being" である、という文言が盛り込まれました。
"Sentient being"、とは、「感受性のある生命体」などと訳されるのですが、どうぶつはポジティブにせよネガティブにせよ、感情を持っている存在だということです。
もともと、国のGDPの半分は動物関連の産業に由来するというNZ。
動物福祉法では動物虐待を禁じていましたが、今回、どうぶつは感情を持つと明言することで、虐待のケースで裁判での刑罰の考慮に影響するのではないか、と期待されています。
NZすごい!
ですが、実はEUではすでに1997年からこの "sentient being" という言葉をEUの動物福祉政策の基盤としています。
「基盤としている」というのは、その考えに基づいて、特に家畜の取り扱いについては(日本よりずっと)厳しく、明確な規則がたくさんあります。
また、化粧品の動物実験も、2013年に全面禁止。
これによって日本のメーカーも新たに開発する化粧品は「基本」実験はしないと宣言したところもあります。
今回、NZの改訂でも、化粧品用の動物実験の禁止の他、代替実験の検討を強化することが求められるようになりました。
産業動物、実験動物の福祉について議論もあまりない日本と比べると、進んでいます。
伝統的には法律上、どうぶつは単なる「所有物」とされてきました。
が、今では欧米社会のスタンダードは、「感受性のある生命体」となりつつあるのです!
NZでは今後、この考え方を基盤に、「5つの自由」の原則にそったどうぶつのニーズを満たすことが求められます。
↑ カリフォルニア時代の、自由奔放な月ちゃん。虫を捕まえたりして「自然の生態」を発揮してます(笑)。
ちなみに、わが日本では、法律上、動物をどう捉えているか。
主に愛玩動物の取り扱いの基盤となる「動物の愛護及び管理に関する法律」では、「動物が命あるものであることにかんがみ」(第2条)という文言がありますが、感受性があるか否かには言及はありません。
また、適切な飼養をしなければならないとする文言の前に、「その飼養又は保管の目的の達成に支障を及ぼさない範囲で」(第2条)といった、及び腰な(笑)表現がついてます。
これについて書くと長くなるのでセーブしつつ書きますと、日本ではまだまだ「動物福祉」という考え方は「動物の権利」の主張と混同されている気がします。
これは捕鯨論争の傷であると私は個人的には思っていますが、意図的に、どうぶつに配慮する議論をすべて、「過激だ」とか「反社会的だ」とひとくくりにしようとする社会的勢力は存在します。
そういう、all or nothing の話ではなく... 感受性のある生き物に「不必要な」痛みや苦痛(ネガティブな感情)を与えない、というのがどうぶつ福祉の考え方です。
ただ、「ではどこまでが必要でどこまでが不必要か」ということに個人差があるのと、「5つの自由」は個々のケースでどう測定するかが科学的に非常に難しいことなどで(例えば「自然の生態」は動物によって違う、など)、CO2 XXトン削減!などのようにすんなりいかないのが、この問題の難しいところです。
実は、どうぶつには生きる権利がある(殺されない権利がある)、とする考え方は、欧米でもメインストリームではありません。
もちろん、個人のレベルでは、例えば「不必要に」殺されない権利はあるだろうな、と思います。
たとえば虫が家の中に入ってきた → 意外と多くの人が何も考えず虫を「つぶす」という行為を取るのに対し、月ちゃん家では蚊以外は(!)ほとんどコップと紙で捉えて外に出す、という方法を取ります。
実はアメリカに住んでいたころ、ネズミが家にいることがわかり、「月ちゃんに病気が移ったら大変!」とパニックになりましたが、なんと、"humane trap" (人道的わな)なるものがあり。
置いていた餌につられ小さな箱に入ってきたネズミを、ナルトさんがお隣の草原に放しました。
なんとナルト家では、これしか使ったことがない、というのですから、実家の父が害虫などを「退治」していたのを見てた私には衝撃的でした。
↑ ナルトさんがこのネズミを放した草原。ここでコヨーテも見ました。
ただ、これについて、批判的な意見もあることと思います。
アメリカだから、広いから、できた、というのは、絶対にあると思います。
ただその時に、どうぶつ福祉の考え方の浸透のレベルが、すごく違うんだな~と感じました。
ナルト家は、パパもママも、リベラルではありますが全然「過激」でもない普通のお家だからです。
また話がそれましたが、私は、どうぶつ福祉の考え方というのは、環境保護を根付かせるのに、必要な考え方だとやっぱり思っています。
「やっぱり」というのは学生時代からそれを研究の一つのテーマにしているからです。
ずっと環境保護に関わって来て思うのは、心が動かないと、本当には人は変わらない、ということですが...
人間以外の生き物も、痛みや苦痛を感じること、これを認めることもしない「環境保護」は、明りのついてないロウソクみたいなものじゃないかな、と思います。
パフィーズのカレンダーに、E.O.ウィルソン(社会生態学者)の「バイオフィリア」という言葉を入れましたが(1-2月)、生き物がもともと持っている、他の生き物へのつながりを感じる特性、これってやっぱりあると思います。
そう思うとやっぱり、「ペット」という存在を、もっと捉えなおす必要はあると思っています。
今のように過剰なペットの商業繁殖・販売を、考え直して行くのに、例えばオリンピックはよい機会です。
今、いろいろな issue をオリンピックを機に議題にあげようとする動きがありますので、ここでも、徐々にこのトピックを考えてもらえるような記事をあげていくつもりです。
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「いい犬」ってどんな犬? [ANIMAL WELFARE]
ご訪問、ありがとうございます。
最近、ブログを頻繁に更新するようにしてみたら、意外とできちゃうものですね。
しかも、「ホリスティックケア」のランキングも更新を頻繁にするだけで急激にアップ(笑)。
いまいちこの仕組みがわからないワタシです。
さて、今日は、"Good Dog" あるいは "Nice Dog" とはなんぞや?というトピックについて簡単に書いてみたいと思います。
人の場合に「あの人はいい人だ」というのと、犬の場合の「いい犬」というのは、ちょっと違うね、というナルトさんとの会話から考え出したことです。
人の場合は純粋にその人の性質や個性を指すのに対して...
犬の場合には、「いい犬」とだけ言葉を取り出すと、血統とか、出処とか、そういうことが暗に含まれているのが(日本では)一般的な気がします。
またもう一つよく使われる場面は、そういう犬が人間の言うことをとてもよく聞いている時です。
これは、必要な時はもちろんありますし、わんこによってはそれが生きがい!という子もいるでしょう。
でも、そうでない子には、その子の都合だって、聞いてみたらきっと理由があるのでは?
犬も、他の動物と同じく自然の習性や個性がある。
それをある程度楽しむことが、犬を商業主義や人間中心主義の世界から外してみる一歩ではないかな、と、最近とくに思うのです。
これは月ちゃんというお利口さんだけれど必ずしも私に都合のよい行動ばかりはしてくれない子と暮らし、そしてその月ちゃんの個性を楽しむという余裕が出てきたせいもあるかもしれません。
実はパフィーズのスタッフ研修をしたのですが、偶然ですがみな保護犬。
去年から加わったスタッフのわんこは、ミックスちゃんで、なんとペットホテルに置き去りにされていたそう。
保護団体を経てやってきた子ですが、ちょっぴり分離不安あり、吠えちゃう癖あり、でまあ大変そうですが(笑)、その子が運んでくれるたくさんの愛と幸せで、そんなのは帳消しといった感じが見てとれました。
そしてなんと、ほんとーうに全くの偶然ですが、この子の名前は Moon ちゃんと言います。
月ちゃんに負けず劣らずの美人さん♡
今年は、こうしたトピックについて書こうと思い年始に宣言をしていましたが...
たった、「いい犬」というこの一言でも、まだまだ「常識」的な中に、犬に対するいろんな思い込みや事前の認識が隠れていそうです。
人に対する時のように、血統とか出処に関係なく、「いい犬」と、純粋に言える関係を犬と築くこと、これが、犬にとっても、人間にとっても、幸せな構図だと、個人的には思います。
極端に言ってみれば、例えば問題行動や健康の問題がある子でも、周りに極端な迷惑をかけない、その子にとって不幸せでない、そして何より飼い主にとってOKであり幸せの源であるならば、それが「いい犬」ではないかな?と私は思います。
時々、保護犬は問題行動があるかもしれないから、あるいは健康問題において未知数が多いから、という不安を抱く人がいるようですが、それはどの犬であってもある程度はあるリスクです。
(そして、そんな子たちのためにも、パフィーズのサプリメントは存在しています。現に Moon ちゃんもお耳に炎症あってお薬もらってたそうですが、今はすっかりキレイ)
人間にとっての都合、という視点ももちろんある程度までは大切ですが、そんなこちらの「都合」を忘れさせてくれる個性との出逢い、他には代えられない経験です。
であれば、思い切って、いろんなこだわりを外してみることを、お勧めします。
待っている子が、こんなに溢れているのですから。
私達のこだわりを外して犬との暮らしをとらえ直すことができなければ、このサイクルはずっと続きます。
そのサイクルを変えることに、本当の意味で参加できるのは、そういう子をお家に迎えたときだと思います。
保護犬、迎えましょう
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さて、今日は、"Good Dog" あるいは "Nice Dog" とはなんぞや?というトピックについて簡単に書いてみたいと思います。
人の場合に「あの人はいい人だ」というのと、犬の場合の「いい犬」というのは、ちょっと違うね、というナルトさんとの会話から考え出したことです。
人の場合は純粋にその人の性質や個性を指すのに対して...
犬の場合には、「いい犬」とだけ言葉を取り出すと、血統とか、出処とか、そういうことが暗に含まれているのが(日本では)一般的な気がします。
またもう一つよく使われる場面は、そういう犬が人間の言うことをとてもよく聞いている時です。
これは、必要な時はもちろんありますし、わんこによってはそれが生きがい!という子もいるでしょう。
でも、そうでない子には、その子の都合だって、聞いてみたらきっと理由があるのでは?
犬も、他の動物と同じく自然の習性や個性がある。
それをある程度楽しむことが、犬を商業主義や人間中心主義の世界から外してみる一歩ではないかな、と、最近とくに思うのです。
これは月ちゃんというお利口さんだけれど必ずしも私に都合のよい行動ばかりはしてくれない子と暮らし、そしてその月ちゃんの個性を楽しむという余裕が出てきたせいもあるかもしれません。
実はパフィーズのスタッフ研修をしたのですが、偶然ですがみな保護犬。
去年から加わったスタッフのわんこは、ミックスちゃんで、なんとペットホテルに置き去りにされていたそう。
保護団体を経てやってきた子ですが、ちょっぴり分離不安あり、吠えちゃう癖あり、でまあ大変そうですが(笑)、その子が運んでくれるたくさんの愛と幸せで、そんなのは帳消しといった感じが見てとれました。
そしてなんと、ほんとーうに全くの偶然ですが、この子の名前は Moon ちゃんと言います。
月ちゃんに負けず劣らずの美人さん♡
今年は、こうしたトピックについて書こうと思い年始に宣言をしていましたが...
たった、「いい犬」というこの一言でも、まだまだ「常識」的な中に、犬に対するいろんな思い込みや事前の認識が隠れていそうです。
人に対する時のように、血統とか出処に関係なく、「いい犬」と、純粋に言える関係を犬と築くこと、これが、犬にとっても、人間にとっても、幸せな構図だと、個人的には思います。
極端に言ってみれば、例えば問題行動や健康の問題がある子でも、周りに極端な迷惑をかけない、その子にとって不幸せでない、そして何より飼い主にとってOKであり幸せの源であるならば、それが「いい犬」ではないかな?と私は思います。
時々、保護犬は問題行動があるかもしれないから、あるいは健康問題において未知数が多いから、という不安を抱く人がいるようですが、それはどの犬であってもある程度はあるリスクです。
(そして、そんな子たちのためにも、パフィーズのサプリメントは存在しています。現に Moon ちゃんもお耳に炎症あってお薬もらってたそうですが、今はすっかりキレイ)
人間にとっての都合、という視点ももちろんある程度までは大切ですが、そんなこちらの「都合」を忘れさせてくれる個性との出逢い、他には代えられない経験です。
であれば、思い切って、いろんなこだわりを外してみることを、お勧めします。
待っている子が、こんなに溢れているのですから。
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どうぶつ福祉 [ANIMAL WELFARE]
カレンダーの二次募集にお写真を送ってくださった方、ありがとうございました。
デザイン、やっぱり辛口にしてみました ↓
まだ調整中です。
*** 今月と来月、新しい記事をお休みし、編集した過去記事をアップしています***
これは、2011年11月に、環境省が動物愛護管理法の改正のためのパブリック・コメントを募集していた時の記事です。
この法律、「外圧」によってできた古いものであり、どうぶつを「管理」するためだけの法律であったのですが、1999年に改正され「愛護」という視点が加わりました。
さらに2005年にも改正があって、今の状態になっています。
環境省の出している一般の人向けの動物愛護管理法の概要はこちら。
ただ、この「愛護」という考え方は、どうぶつに関する様々な取組が進んでいる欧米において中心概念となっている「福祉」とは少し違います。
「愛護」とは、「愛して護る」、という、人間側の都合でものごとを見ることに変わりなく、例えば、この法律の目的は、以下 ↓
「国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養に資する」(第1条)
法律の最初の方に書いてあることはその法律の基本概念を象徴していて大切なのですが、動愛法は人間の情操教育のためにある、と書いてあります。
かろうじてどうぶつ側の視点で書かれているのが第2条ですが、「動物が命あるものであることにかんがみ」とだけ記されています。
日本におけるどうぶつの取り扱いで一番変わっていく必要があるのは、この人間中心のアプローチです。
というと、「どうぶつにも権利を!」という主張と混同される場合がありますが...
哲学的な意味で、「行ったり差し控えたりすることの自由」(ホッブスの定義)という意味では、どうぶつにも権利があると考えるべきでしょう。
つまり、自然の生態を損なわない環境で恐怖や飢えなどから自由に生きる、という権利。
ただ法律の世界にどうぶつの法的な権利を持ち込むことは、動物福祉の進んだ欧米でも無理だとされています。
欧米の法律のもとでは、人間という存在が、人間社会に属しているどうぶつたちに対して「責任を持って」行動すること、彼らを扱うこと、を義務化しています。
つまり、彼らの生きる権利を損なわないように人間は責任を持って行動する、と考えてもいいと思います。
この考えが、どうぶつ福祉です。
どうぶつ福祉の考え方は、キリスト教のstewardship と言われる人間がどうぶつ達を世話する義務があるとする考え、またはどうぶつには「原罪」はないとする宗教的解釈、どうぶつを機械であるとしたデカルトに代表される還元主義への反発、さらに J. S.ミルなどが提唱した utilitarianism (功利主義)と言われる考え方などに基づいて発展してきたとされています。
力を持っているグループ(例えば大人)が、弱い存在(例えば老人や子ども)に対して道徳的・倫理的に見た時に責任ある行動をするという考え方は、普遍なものです。
ただ、ミルの言う「功利」(この場合、「福祉」の対象となる功利)を広げる対象が、どうぶつであるということですが、どこまで広げるか、ということです。
人間で区切ってしまうのか、それとも、「苦痛を感じる能力があるか」ということで区切り、動物をその対象とするのか。
どうぶつ福祉の考え方では、苦痛(恐怖も含め)を感じる存在に、不必要な苦痛を与えない。
これが、ボーダーラインとされています。
最近出た、殺処分をなくすためのいわゆる牧原プラン、環境省「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」は、これまでの日本の動きの中では画期的です。
特に4ページ目、「なぜ殺処分がなくならないのか」という図があります。
今の日本においては、牧原プランが現実的だと思います。
ただ、犬を愛している私たちは、一歩進んだところを見据え、社会をそこに引っ張っていくことができます。
今、殺処分される犬猫が年間約21万頭もいる一方で、毎日ブリーダーが犬猫を繁殖しています。
これでは保護団体が努力してもとても追いつけないというのは、簡単な算数です。
ですから欧米の意識の高い人たちがすでにしているように、それがどこからであれ、犬猫は「買う」ものではない、という文化を作る必要があるということを、ここでも書いてきました。
悪徳ブリーダーやパピーミルのせいにするのは簡単ですが、根本的な理由は、私たち「消費者」にあります。
みんなが里親になれば、殺処分は必ず減ることは、私たちみんな理解していることです。
一つは、単純に、犬猫の「商品」としての需要が減れば生産(繁殖)・供給も減るため。
二つ目は、単純に、里親として迎えられる子が増えれば、殺処分される子の数も減るため。
三つ目は、里親になるという「買う」より複雑な手続きを踏んでまで犬猫と暮らしたい人は、基本的に「終生飼養」をするタイプである可能性が高いため。
言っていることと、やっていることを一致させる。
それが、信念というものだと私は理解しています。
パフィーズの信念は、生体販売をしていないお店でだけ、サプリメントを取り扱っていただくということです。
これによって、ビジネス上あきらめなくてはならないことはたくさんあります。
しかしこのラインを崩すことは、「犬が『商品』と見られることで生み出される不幸な結果をたどる命のない社会」を実現したいとするパフィーズのビジョンから外れることになってしまいます。
ですからビジネスとしてはスローになってもやらない、と決めてあります。
そして同時に、やはり多くの会社がやっているように、保護団体をサポートすることは、パフィーズができた当初からずっと続けています。
これが Every Dog Project です。
ただ非常に微々たるサポートですが。
チャリティーカレンダーは、Every Dog Project のもと、犬の保護活動をしている「しろいぬの里」へ寄付をするためのものです。
いつも寄付の金額が少ないのが、申し訳ない事です。
パフィーズのビジョンはこちら。
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デザイン、やっぱり辛口にしてみました ↓
まだ調整中です。
*** 今月と来月、新しい記事をお休みし、編集した過去記事をアップしています***
これは、2011年11月に、環境省が動物愛護管理法の改正のためのパブリック・コメントを募集していた時の記事です。
この法律、「外圧」によってできた古いものであり、どうぶつを「管理」するためだけの法律であったのですが、1999年に改正され「愛護」という視点が加わりました。
さらに2005年にも改正があって、今の状態になっています。
環境省の出している一般の人向けの動物愛護管理法の概要はこちら。
ただ、この「愛護」という考え方は、どうぶつに関する様々な取組が進んでいる欧米において中心概念となっている「福祉」とは少し違います。
「愛護」とは、「愛して護る」、という、人間側の都合でものごとを見ることに変わりなく、例えば、この法律の目的は、以下 ↓
「国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養に資する」(第1条)
法律の最初の方に書いてあることはその法律の基本概念を象徴していて大切なのですが、動愛法は人間の情操教育のためにある、と書いてあります。
かろうじてどうぶつ側の視点で書かれているのが第2条ですが、「動物が命あるものであることにかんがみ」とだけ記されています。
日本におけるどうぶつの取り扱いで一番変わっていく必要があるのは、この人間中心のアプローチです。
というと、「どうぶつにも権利を!」という主張と混同される場合がありますが...
哲学的な意味で、「行ったり差し控えたりすることの自由」(ホッブスの定義)という意味では、どうぶつにも権利があると考えるべきでしょう。
つまり、自然の生態を損なわない環境で恐怖や飢えなどから自由に生きる、という権利。
ただ法律の世界にどうぶつの法的な権利を持ち込むことは、動物福祉の進んだ欧米でも無理だとされています。
欧米の法律のもとでは、人間という存在が、人間社会に属しているどうぶつたちに対して「責任を持って」行動すること、彼らを扱うこと、を義務化しています。
つまり、彼らの生きる権利を損なわないように人間は責任を持って行動する、と考えてもいいと思います。
この考えが、どうぶつ福祉です。
どうぶつ福祉の考え方は、キリスト教のstewardship と言われる人間がどうぶつ達を世話する義務があるとする考え、またはどうぶつには「原罪」はないとする宗教的解釈、どうぶつを機械であるとしたデカルトに代表される還元主義への反発、さらに J. S.ミルなどが提唱した utilitarianism (功利主義)と言われる考え方などに基づいて発展してきたとされています。
力を持っているグループ(例えば大人)が、弱い存在(例えば老人や子ども)に対して道徳的・倫理的に見た時に責任ある行動をするという考え方は、普遍なものです。
ただ、ミルの言う「功利」(この場合、「福祉」の対象となる功利)を広げる対象が、どうぶつであるということですが、どこまで広げるか、ということです。
人間で区切ってしまうのか、それとも、「苦痛を感じる能力があるか」ということで区切り、動物をその対象とするのか。
どうぶつ福祉の考え方では、苦痛(恐怖も含め)を感じる存在に、不必要な苦痛を与えない。
これが、ボーダーラインとされています。
最近出た、殺処分をなくすためのいわゆる牧原プラン、環境省「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」は、これまでの日本の動きの中では画期的です。
特に4ページ目、「なぜ殺処分がなくならないのか」という図があります。
今の日本においては、牧原プランが現実的だと思います。
ただ、犬を愛している私たちは、一歩進んだところを見据え、社会をそこに引っ張っていくことができます。
今、殺処分される犬猫が年間約21万頭もいる一方で、毎日ブリーダーが犬猫を繁殖しています。
これでは保護団体が努力してもとても追いつけないというのは、簡単な算数です。
ですから欧米の意識の高い人たちがすでにしているように、それがどこからであれ、犬猫は「買う」ものではない、という文化を作る必要があるということを、ここでも書いてきました。
悪徳ブリーダーやパピーミルのせいにするのは簡単ですが、根本的な理由は、私たち「消費者」にあります。
みんなが里親になれば、殺処分は必ず減ることは、私たちみんな理解していることです。
一つは、単純に、犬猫の「商品」としての需要が減れば生産(繁殖)・供給も減るため。
二つ目は、単純に、里親として迎えられる子が増えれば、殺処分される子の数も減るため。
三つ目は、里親になるという「買う」より複雑な手続きを踏んでまで犬猫と暮らしたい人は、基本的に「終生飼養」をするタイプである可能性が高いため。
言っていることと、やっていることを一致させる。
それが、信念というものだと私は理解しています。
パフィーズの信念は、生体販売をしていないお店でだけ、サプリメントを取り扱っていただくということです。
これによって、ビジネス上あきらめなくてはならないことはたくさんあります。
しかしこのラインを崩すことは、「犬が『商品』と見られることで生み出される不幸な結果をたどる命のない社会」を実現したいとするパフィーズのビジョンから外れることになってしまいます。
ですからビジネスとしてはスローになってもやらない、と決めてあります。
そして同時に、やはり多くの会社がやっているように、保護団体をサポートすることは、パフィーズができた当初からずっと続けています。
これが Every Dog Project です。
ただ非常に微々たるサポートですが。
チャリティーカレンダーは、Every Dog Project のもと、犬の保護活動をしている「しろいぬの里」へ寄付をするためのものです。
いつも寄付の金額が少ないのが、申し訳ない事です。
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For Every Dog すべての犬のために [ANIMAL WELFARE]
ご訪問、ありがとうございます
更新が滞っておりました
今月はなんだか(いつもだけど)バタバタと過ぎてってます。
その話は、ひとつ前の記事に書きましたのでよかったらどうぞ。
さてさて、今日は、今年のパフィーズのカレンダーのキーワード、「わんこの多様性」について書こうとしているんですが... (カレンダー締切、一応、今月31日木曜日です!)
私の中でもまだ整理しきれていないので、どうぶつ福祉に興味のある方だけ、お読みください。
このきっかけは、あるお友達から、「デザイナーミックス」のことを聞いたこと。
それより前に、私自身、月ちゃんと歩いていて、とてもびっくりな体験をしていたんです。
その人:「わあ~♡ この子(月ちゃん)、ヨーロッパかどこかの犬種ですか?」
ワタシ:「いいえ、ミックスです」
その人:「うちもミックスなんですよ、xx と △△ の。この子(月ちゃん)は?」
ワタシ:「全然わかりません。ノラちゃんだったので」
その人:「なんだぁ、じゃあただの雑種ですね」
若い男の人でした。
最初はただ、「なんという失礼な人」としか思わなかったんですが、なんとなくずっと引っかかっていて、その後ミックス犬にまつわることの情報がなんとはなしに集まってきていたんです。
で、この人は、「デザイナーミックス」なる、いわばミックスにブランド化を持ち込んだ商業主義の影響を受けているんだということが、後からわかりまして。
だいたい、私にとっては、ワンコとかにゃんこ含め、「ペット」となっている生きものというのは、「自然界の不思議さや素晴らしさと人間をつないでくれるもの」という位置にありまして。
そうではない、いわばブランドのバッグを持っているような感覚で犬種を選んでいる人がいるなんてことも、あまり実感として感じられないほどだったのです。
ここで、誤解のないように今一度書いておきますが、私は、犬種に関わらず、今すでにこの世に生まれているすべてのわんこ、そしてそんなわんこを愛する飼い主さんみなさんに愛を持っているつもりです。
だからこれから書くことは、私たち飼い主の行動に左右されて不幸な子が生まれないように、ってことです。
時々、「うちはブリーダー/ペットショップ/インターネットで買ったから... 怒られちゃうかな」とか遠慮がちに言われる方がいます。
私が保護活動を応援していることをご存知だからですが、だからと言って私がその子や飼い主さんにいい印象を持たないかというと、これまた不思議だけど違うんですよね。
例えばカレンダーに募集いただいた写真からでも伝わる、わんこと飼い主さんの間にゆるぎない愛情を見る時、どの子も、どの飼い主さんも、やっぱりかわいい&素敵、と本当にそう思います。
それに私だって、20年前にパフィーをブリーダーさんから「買った」のですから。
ただ今の私は、いろいろなことを知り、自分はどう行動したら犬という種の福祉に貢献できるのか、自分なりに勉強し続けるつもりです。
そして、できれば、保護犬を迎えるという選択肢をもっと多くの人が考えること、そして、犬種にこだわらないなら、ミックスでも、それまで気にしなかった犬種でも、ピンとくる「個体」を探してみてほしいな、ということなんです。
そして犬種にこだわる方も、純犬種というものの背負っている負荷を、理解しておく必要はあるということです。
そこのところ、誤解しないで読んでいただきたいのです。
これは、これからの、犬を愛する私たちがどうしていくことが、犬を幸せにするか、というおお~きな枠組みの話です。
そして、私たちが「犬」の捉え方を大きく変えた時、きっと犬にとっての人間社会は、より良いものになるはずなのです。
人間の犬種へのこだわりと商業主義のむすびつきが、わんこを不幸にしてると、私はここでも何度か書いてきました。
そして、自分が応援しようとしていた「ミックス」犬でも「ブランド」となる純犬種同士のかけあわせが商業化してきたことを、とても残念に思います("I've done a lot of damage, says creator of the first designer dog", One Green Planet, www.onegreenplanet.org)。
このデザイナーミックスへのこだわりにより、雑種のわんこの無理な繁殖が増えたことで今、「ミックスの方が生まれながらの疾患を持ってることが多い」というような印象を持つ人が出てきているようだからです。
でも、それはミックスだから、ではありません。(下記、雑種と純犬種の健康問題の比較を2万頭に対して行った実験結果があります)。
根本的な問題として、「人気の」純犬種を繁殖する場合には似たようなことが行われてきて、今に至っているであろうことを、知っておかなければならないと思います。
つまり、何か特定の犬種(ミックスの場合組み合わせ)に人気が出てくる → 需要が増える(みんなが欲しがる) → それを生業としている人は供給を増やそうとする → 無理な繁殖(代表例は近親交配)につながる、という図が生まれます。
そしてそこに、健康・福祉の問題が発生しているということも、以前から言われていますが、なぜかそれは一般的な話ではなくパピーミルなど特別な場合のみだという風な認識が広く蔓延しています。
でもパピーミルほどではなくても、これは特別な話でも何でもなく、すでに今いる犬(月ちゃんも含まれるかもしれません)は、無理な繁殖の影響を十分に受けています。
どんなに良心的なブリーダーから迎えたとしても、特に、根本的に無理・不自然な形態の犬種の場合、または色や大きさをコントロールする場合、すべてではないにしても、やっぱり、同じような健康・福祉上のリスクはあると考えなくてはならないようです(*)。
*参考資料:オーストラリアの研究:「人工繁殖が犬の福祉に与える問題の現実的な解決策」:McGreevy, P. D. and Nicholas, F. W. (1999) "Some practical solutions to welfare problems in dog breeding", Animal Welfare, 8, pp. 329-341.
いろいろな研究の中で、雑種そのものは、純犬種より寿命が長い、健康問題がより少ない、精神面での緊張により耐えられる、というような結果も存在していて...(例えば:アメリカの2万頭以上の犬を対象にした実験:Petronek, G., et. al. (1996) "Comparative Longevity of Pet Dogs and Humans: Implications for Gerontology Research", the Journals of Gerontology: Series A, 52A:3, pp. B171-B178.)
まあそれは賛否両論まだ存在しているのですが、でも単純に、「ミックス」をひとくくりにし、「健康問題がひどい」と言ってしまうのは危険です。
私が雑種の犬全体と、保護犬を里親に迎えることを応援・推進しているのは、単に殺処分に反対とか、お家のない子がいるからとか、そういうレベルではありません。
もっと根本的に、現代の犬たちが直面する健康・福祉上の問題の根本が、私たち飼い主あるいは消費者の動向にあるからです。
つまり、よりゆるやかに犬という「種」を捉え、犬をどうぶつとして見た時、無理な繁殖をしなければ生まれないような「姿形」の無理なコントロールは必要なくなり、犬ももっともっと自然に近い繁殖ができ、幸せに、健康になれるからです。
それはひいては、犬との楽しい暮らしを夢見る私たち飼い主の幸せにもつながると私は信じています。
多くの場合、「こんな犬種が好き」というのは、見かけの問題より、性格的な兆候や運動量にあると思うからです。
忘れないでください。犬種のスタンダードは、どんなに犬の健康や精神、福祉を考慮するように改善されてきたとしても、最終的には「外見」のスタンダードです。
外見がXX種という種類でなかったとしても、性格や運動量、大きさが似た子はいっぱいいます。
そうして一緒に暮らしているときっと、その子にありとあらゆる犬種との共通した輝きを見つけるはずです。
それが、いきものへの愛であり、その同じ輝きをあらゆる命に見つけられることが、犬が私たちに教えてくれる最大の喜びのひとつだと、私は確信しています。
犬の幸せのために、結局自分は犬に何を求めるのか、今私たちはよーく自問し、選択肢をもっとフレキシブルにする必要があります。
いろんな犬がいて、自分のパートナーとしてふさわしい子が、きっといるはずなのです。
もっともっと視野をオープンに。
これが、Every dog has a story to tell という表現の、根本にあります。
すべての犬にスト―リーがある。
犬種でなく。
血統でなく。
どこで「買った」ではなく。
その個体それぞれ、その命それぞれが、みーんな同じくらい大切だからです。
「多様」だけど、「同じ」なのです。
もちろんもう、犬を愛する方々は、こんなことはご承知のことですが。
この「デザイナーミックス」の一件以来、そのことが頭を離れず、ついまた以前の本などを引っ張り出していたところ...
手に取ってたのはこれら。
ホリスティックの本とともに、大好きなコンラート・ローレンツ(ノーベル賞受賞者の動物行動学者)の本。
(*欧米のホリスティックの本には、かなりの確率で環境上のこと、社会上の影響、さらにどうぶつの福祉についても言及があり、人工繁殖の影響が書いてあります。)
特に、この、「人イヌに会う」という本は、昔の本なので科学的には今は正しくないとされる情報も入っていますが、「みんながこういう風に犬を見てあげたら、犬たちはもっともっと幸せになれるだろうな」と思うことがたくさん書いてあります。
この本の中で好きな文、他にもあって紹介しようと思いますが、まずは私が一番好きな文...
「心からの自然の愛好者にとって、その熱意と尊敬を最高にかきたてる生き物(*)の世界の特質は、生物がくりひろげるつきることのない多様さや、自然がつくりだす基本的には異質だが、なお完全に調和したさまざまなあらわれ方である」。(コンラート・ローレンツ『人イヌにあう』 (2009年、早川書房))p. 256
*このコンテクストでは、犬・猫を指しています。
私にとって、パフィーズとは、犬のためのオーガニックのサプリメントとは、犬と飼い主さんの幸せを応援するためのものです。
すべての犬(every dog)が、犬種・血統・出処に関係なく尊厳を持って扱われるとき、わんこはもっと幸せに、健康になっているでしょう。
無理な繁殖も、過剰な薬品投与も、粗悪なフードからも解放され、健康になった彼らにもうサプリメントなど必要なくなるとしたら、ナルトさんとも話してましたが、それは私たちにとって本望です。
これは空元気でもなんでもなく(笑)、私たちはきっと、その時にはほかにやるべきことをまた見つけているのだろうと思います。
そんな時がほんとに来たら、です。
そしてそれは、行政でもなく、ペットショップでもブリーダーでもなく、私たち「消費者」が変わることでしか生まれない構図です。
今年のカレンダーのキーワードである「わんこの多様性」、つまり、いろいろなわんこがいること、そして一つの種でありみな同じ命であること、という意味も込めています。
カレンダーのお写真、引き続き募集してまして(こちら)、利益はすべて保護団体へ寄付をしたいと思っています。
一応、締め切りは7月31日としてましたが、まだまだ集まっていません。
ちなみに、条件が難しいと感じられた方、「お洋服を着てないもの」うんぬんは、3枚のうち1枚そういうのがあればなお素敵、という意味です(笑)。
お気に入りのものがあったら、どうぞ送ってください。背景がスッキリでなくても、ある程度のものであればそれなりに(スタッフが)加工するので大丈夫(笑)。
みんなでこのことについて考えるためにも。
まとまらななくて、すみません。でも、このトピック、続くかも。
うまく書けなかったけど、私の気持ちが伝わりますように。
わんこのオーガニックサプリメント♡
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更新が滞っておりました
今月はなんだか(いつもだけど)バタバタと過ぎてってます。
その話は、ひとつ前の記事に書きましたのでよかったらどうぞ。
さてさて、今日は、今年のパフィーズのカレンダーのキーワード、「わんこの多様性」について書こうとしているんですが... (カレンダー締切、一応、今月31日木曜日です!)
私の中でもまだ整理しきれていないので、どうぶつ福祉に興味のある方だけ、お読みください。
このきっかけは、あるお友達から、「デザイナーミックス」のことを聞いたこと。
それより前に、私自身、月ちゃんと歩いていて、とてもびっくりな体験をしていたんです。
その人:「わあ~♡ この子(月ちゃん)、ヨーロッパかどこかの犬種ですか?」
ワタシ:「いいえ、ミックスです」
その人:「うちもミックスなんですよ、xx と △△ の。この子(月ちゃん)は?」
ワタシ:「全然わかりません。ノラちゃんだったので」
その人:「なんだぁ、じゃあただの雑種ですね」
若い男の人でした。
最初はただ、「なんという失礼な人」としか思わなかったんですが、なんとなくずっと引っかかっていて、その後ミックス犬にまつわることの情報がなんとはなしに集まってきていたんです。
で、この人は、「デザイナーミックス」なる、いわばミックスにブランド化を持ち込んだ商業主義の影響を受けているんだということが、後からわかりまして。
だいたい、私にとっては、ワンコとかにゃんこ含め、「ペット」となっている生きものというのは、「自然界の不思議さや素晴らしさと人間をつないでくれるもの」という位置にありまして。
そうではない、いわばブランドのバッグを持っているような感覚で犬種を選んでいる人がいるなんてことも、あまり実感として感じられないほどだったのです。
ここで、誤解のないように今一度書いておきますが、私は、犬種に関わらず、今すでにこの世に生まれているすべてのわんこ、そしてそんなわんこを愛する飼い主さんみなさんに愛を持っているつもりです。
だからこれから書くことは、私たち飼い主の行動に左右されて不幸な子が生まれないように、ってことです。
時々、「うちはブリーダー/ペットショップ/インターネットで買ったから... 怒られちゃうかな」とか遠慮がちに言われる方がいます。
私が保護活動を応援していることをご存知だからですが、だからと言って私がその子や飼い主さんにいい印象を持たないかというと、これまた不思議だけど違うんですよね。
例えばカレンダーに募集いただいた写真からでも伝わる、わんこと飼い主さんの間にゆるぎない愛情を見る時、どの子も、どの飼い主さんも、やっぱりかわいい&素敵、と本当にそう思います。
それに私だって、20年前にパフィーをブリーダーさんから「買った」のですから。
ただ今の私は、いろいろなことを知り、自分はどう行動したら犬という種の福祉に貢献できるのか、自分なりに勉強し続けるつもりです。
そして、できれば、保護犬を迎えるという選択肢をもっと多くの人が考えること、そして、犬種にこだわらないなら、ミックスでも、それまで気にしなかった犬種でも、ピンとくる「個体」を探してみてほしいな、ということなんです。
そして犬種にこだわる方も、純犬種というものの背負っている負荷を、理解しておく必要はあるということです。
そこのところ、誤解しないで読んでいただきたいのです。
これは、これからの、犬を愛する私たちがどうしていくことが、犬を幸せにするか、というおお~きな枠組みの話です。
そして、私たちが「犬」の捉え方を大きく変えた時、きっと犬にとっての人間社会は、より良いものになるはずなのです。
人間の犬種へのこだわりと商業主義のむすびつきが、わんこを不幸にしてると、私はここでも何度か書いてきました。
そして、自分が応援しようとしていた「ミックス」犬でも「ブランド」となる純犬種同士のかけあわせが商業化してきたことを、とても残念に思います("I've done a lot of damage, says creator of the first designer dog", One Green Planet, www.onegreenplanet.org)。
このデザイナーミックスへのこだわりにより、雑種のわんこの無理な繁殖が増えたことで今、「ミックスの方が生まれながらの疾患を持ってることが多い」というような印象を持つ人が出てきているようだからです。
でも、それはミックスだから、ではありません。(下記、雑種と純犬種の健康問題の比較を2万頭に対して行った実験結果があります)。
根本的な問題として、「人気の」純犬種を繁殖する場合には似たようなことが行われてきて、今に至っているであろうことを、知っておかなければならないと思います。
つまり、何か特定の犬種(ミックスの場合組み合わせ)に人気が出てくる → 需要が増える(みんなが欲しがる) → それを生業としている人は供給を増やそうとする → 無理な繁殖(代表例は近親交配)につながる、という図が生まれます。
そしてそこに、健康・福祉の問題が発生しているということも、以前から言われていますが、なぜかそれは一般的な話ではなくパピーミルなど特別な場合のみだという風な認識が広く蔓延しています。
でもパピーミルほどではなくても、これは特別な話でも何でもなく、すでに今いる犬(月ちゃんも含まれるかもしれません)は、無理な繁殖の影響を十分に受けています。
どんなに良心的なブリーダーから迎えたとしても、特に、根本的に無理・不自然な形態の犬種の場合、または色や大きさをコントロールする場合、すべてではないにしても、やっぱり、同じような健康・福祉上のリスクはあると考えなくてはならないようです(*)。
*参考資料:オーストラリアの研究:「人工繁殖が犬の福祉に与える問題の現実的な解決策」:McGreevy, P. D. and Nicholas, F. W. (1999) "Some practical solutions to welfare problems in dog breeding", Animal Welfare, 8, pp. 329-341.
いろいろな研究の中で、雑種そのものは、純犬種より寿命が長い、健康問題がより少ない、精神面での緊張により耐えられる、というような結果も存在していて...(例えば:アメリカの2万頭以上の犬を対象にした実験:Petronek, G., et. al. (1996) "Comparative Longevity of Pet Dogs and Humans: Implications for Gerontology Research", the Journals of Gerontology: Series A, 52A:3, pp. B171-B178.)
まあそれは賛否両論まだ存在しているのですが、でも単純に、「ミックス」をひとくくりにし、「健康問題がひどい」と言ってしまうのは危険です。
私が雑種の犬全体と、保護犬を里親に迎えることを応援・推進しているのは、単に殺処分に反対とか、お家のない子がいるからとか、そういうレベルではありません。
もっと根本的に、現代の犬たちが直面する健康・福祉上の問題の根本が、私たち飼い主あるいは消費者の動向にあるからです。
つまり、よりゆるやかに犬という「種」を捉え、犬をどうぶつとして見た時、無理な繁殖をしなければ生まれないような「姿形」の無理なコントロールは必要なくなり、犬ももっともっと自然に近い繁殖ができ、幸せに、健康になれるからです。
それはひいては、犬との楽しい暮らしを夢見る私たち飼い主の幸せにもつながると私は信じています。
多くの場合、「こんな犬種が好き」というのは、見かけの問題より、性格的な兆候や運動量にあると思うからです。
忘れないでください。犬種のスタンダードは、どんなに犬の健康や精神、福祉を考慮するように改善されてきたとしても、最終的には「外見」のスタンダードです。
外見がXX種という種類でなかったとしても、性格や運動量、大きさが似た子はいっぱいいます。
そうして一緒に暮らしているときっと、その子にありとあらゆる犬種との共通した輝きを見つけるはずです。
それが、いきものへの愛であり、その同じ輝きをあらゆる命に見つけられることが、犬が私たちに教えてくれる最大の喜びのひとつだと、私は確信しています。
犬の幸せのために、結局自分は犬に何を求めるのか、今私たちはよーく自問し、選択肢をもっとフレキシブルにする必要があります。
いろんな犬がいて、自分のパートナーとしてふさわしい子が、きっといるはずなのです。
もっともっと視野をオープンに。
これが、Every dog has a story to tell という表現の、根本にあります。
すべての犬にスト―リーがある。
犬種でなく。
血統でなく。
どこで「買った」ではなく。
その個体それぞれ、その命それぞれが、みーんな同じくらい大切だからです。
「多様」だけど、「同じ」なのです。
もちろんもう、犬を愛する方々は、こんなことはご承知のことですが。
この「デザイナーミックス」の一件以来、そのことが頭を離れず、ついまた以前の本などを引っ張り出していたところ...
手に取ってたのはこれら。
ホリスティックの本とともに、大好きなコンラート・ローレンツ(ノーベル賞受賞者の動物行動学者)の本。
(*欧米のホリスティックの本には、かなりの確率で環境上のこと、社会上の影響、さらにどうぶつの福祉についても言及があり、人工繁殖の影響が書いてあります。)
特に、この、「人イヌに会う」という本は、昔の本なので科学的には今は正しくないとされる情報も入っていますが、「みんながこういう風に犬を見てあげたら、犬たちはもっともっと幸せになれるだろうな」と思うことがたくさん書いてあります。
この本の中で好きな文、他にもあって紹介しようと思いますが、まずは私が一番好きな文...
「心からの自然の愛好者にとって、その熱意と尊敬を最高にかきたてる生き物(*)の世界の特質は、生物がくりひろげるつきることのない多様さや、自然がつくりだす基本的には異質だが、なお完全に調和したさまざまなあらわれ方である」。(コンラート・ローレンツ『人イヌにあう』 (2009年、早川書房))p. 256
*このコンテクストでは、犬・猫を指しています。
私にとって、パフィーズとは、犬のためのオーガニックのサプリメントとは、犬と飼い主さんの幸せを応援するためのものです。
すべての犬(every dog)が、犬種・血統・出処に関係なく尊厳を持って扱われるとき、わんこはもっと幸せに、健康になっているでしょう。
無理な繁殖も、過剰な薬品投与も、粗悪なフードからも解放され、健康になった彼らにもうサプリメントなど必要なくなるとしたら、ナルトさんとも話してましたが、それは私たちにとって本望です。
これは空元気でもなんでもなく(笑)、私たちはきっと、その時にはほかにやるべきことをまた見つけているのだろうと思います。
そんな時がほんとに来たら、です。
そしてそれは、行政でもなく、ペットショップでもブリーダーでもなく、私たち「消費者」が変わることでしか生まれない構図です。
今年のカレンダーのキーワードである「わんこの多様性」、つまり、いろいろなわんこがいること、そして一つの種でありみな同じ命であること、という意味も込めています。
カレンダーのお写真、引き続き募集してまして(こちら)、利益はすべて保護団体へ寄付をしたいと思っています。
一応、締め切りは7月31日としてましたが、まだまだ集まっていません。
ちなみに、条件が難しいと感じられた方、「お洋服を着てないもの」うんぬんは、3枚のうち1枚そういうのがあればなお素敵、という意味です(笑)。
お気に入りのものがあったら、どうぞ送ってください。背景がスッキリでなくても、ある程度のものであればそれなりに(スタッフが)加工するので大丈夫(笑)。
みんなでこのことについて考えるためにも。
まとまらななくて、すみません。でも、このトピック、続くかも。
うまく書けなかったけど、私の気持ちが伝わりますように。
わんこのオーガニックサプリメント♡
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保護犬月ちゃん、家族を見つけた日♡ [ANIMAL WELFARE]
ご訪問、ありがとうございます
昨日は、月ちゃんと家族になった日
本当は、ゆっくりのんびりと、その日のルートをたどってみたかったけど...
急な予定変更でバタバタしたのと、なんだか体調が本調子でなく、週末までお預けとなりました。
代わりに、想い出をたどる記事を書きます
毎年、12月13日が来ると、あの日のことがはっきりとよみがえってきて...
月ちゃんが今、こんなにたくさんのハッピーを毎日私たちに運んでくれることに、奇跡を感じます。
毎度同じ話で恐縮ですが...
月ちゃんを引き取ったのは4年前。
その半年くらい前から、な~んとなくわんこを引き取りたいな、と思っていました。
でも、アメリカに行くことも決まっていたし、私にとっても、そのわんこにとっても、いい組み合わせというものがあるんだろうな、とさんざんいろんな子を見たりしていたんですが... なかなかピーンと来る子に巡り合わず...
そんな日々を過ごしていた11月12日の夜、先代犬パフィーの夢を見ました。
↑ ボケボケだけど、なんか好きなパフィーとの一枚。
亡くなってから初めて(そしてそれっきりありません)の、パフィーの夢。
ただパフィーがお水を飲んでいて、その次にたれ耳の白いわんこが映り...
夢の中で、「ああ、これが次の子なんだな」とはっきり感じたのです。
そして次の日の11月13日、もう癖になっていた、保護団体のサイトを開いてみると...
いました。運命の子が(笑)↓
他のきょうだいたち3頭のそれぞれの写真と一緒に載ってた、月ちゃん。
他の3頭は、どちらかというとコミカルな雰囲気の、やんちゃっぽい子たち。
↑ 預かりさんのお宅にて、「あまえんぼうです」と言われてた月ちゃん。でも、「一番おとなしくて聞き分けがいい」とも!
中でも、黒と茶のブチの入ったきょうだいは、「こういう子を選んだら、私もお気楽な感じに癒されるかもね。そうそう、本当はきっとこういう子が私にはいいのかも。」と思って、理性でまだ引き取り対象かどうか聞いてしまったほど(笑)。
でも私の直感ははっきりと、最初から月ちゃんを選んでしまっていました。
この見るからにセンサイそうで、賢そうで、なんだか憂いをおびた、でも、強い光を放ってた子。
「やっぱり私はこの子を選ぶんだろうなあ」と思ったのです。
でも、立候補メールを出して3週間、なんのお返事もなかったのです。
それであきらめようかな... としり込みしていた私に、「運命の子なんだからあきらめちゃダメ」とナルトさん。
(名前もナルトさんが決めました。「白いから」(笑)月)。
再度保護団体の方に問い合わせてみたら... 「迷惑メールに入ってました」と預かりのお姉さん。
どきどきしながら聞くと、ブチの子はすでに引き取られていたけれど、月ちゃんはまだ私を待っていたのでした
あの3週間について時々考えると、やっぱり月ちゃんが私の所に来る運命だったんだなあ~とうれしくなる今です。
そしてやってきた、12月13日、引き取りの日。
対馬でノラのお母さんから生まれたという月ちゃんは、海を渡ってお姉さんとやってきました。
本当は、会わないで迎えるなんて、常識的にも、私の性格からしてもあり得ないのですが、ずーっとピンと来る子を探していたのと、月ちゃんの性格などお姉さんから電話で聞いて、「どんな子でもだいじょうぶ」と覚悟を決めたので連れてきてもらいました。
お姉さんのバッグに入ってぷるぷると震えていた月ちゃん。
最初に見た感想は「やせてる」と「気が弱そう~」
それで、怖がらせてはいけないとあまり月ちゃんには構わずに、早速車に乗り、お姉さんと途中でお別れすると...
「ふんふんふんふんふんふん」と何かヘンな鳴き声が
「もしかして、月ちゃんの声犬じゃないみたい」
なんとなく、お互いにおそるおそる距離を取りつつその頃住んでいたマンションに到着。
車を降りる時、ものっすごく怖がった月ちゃん
さらにお散歩を... と連れて行ってみると、これまたすっごい怖がりようで、早々に部屋へ。
そして不安な気持ちで、部屋に入ると...
態度が豹変しました(笑)。
それはもう、ものすごい喜びよう
私が何日も前から楽しみにして準備していた月ちゃん用のケージやブランケット、ベッドなどを、すぐに自分のとわかったらしく、あばれる暴れる(笑)。
そしてすぐに、ナルトさんもとても楽しみにしていたので、アメリカにいたナルトさんとスカイプのビデオ電話。
すでに月ちゃんは、私のお膝に頭を載せていて、今考えると不思議なほど私(とナルトさん)には本当にすぐに慣れました。
そしてその夜...
ひとりで寝られるなら、ひとりで。
一緒に寝たがったら、一緒に寝てあげよう。
と決めていたので、ケージに入ってくつろいでた月ちゃんに知らんぷりをしてベッドにあがると...
「ふんふんふんふんふんふん」とあのヘンな声が(笑)。
これは今になってはもう、「さみしいとき」「悲しいとき」にこういう声を出すことがわかりました。
「じゃあおいで」と誘ってあげたら、足元に丸まってずっとそこで寝ていました
何よりかわいかったのは、朝起きると、一緒に寝ていたのに私が起きたのを見てすごく喜んでいたこと。
月ちゃんきっと、うれしかったんだろうな~、自分だけの家族がやっとできて。
そしてこの話には後日談があって(笑)、なんと、2日目の夜からは、慣れた様子で「スポッ」と掛布団の中に入ってきました(笑)。
↑ アメリカの時の写真ですが...
最初の日は、月ちゃんもやっぱり遠慮してたのね
今もはっきりとよみがえる、4年前の12月13日です。
↑4年前も、かわゆい寝姿
ここから先は、どうぶつ福祉に共感される方に向けて書かせていただいた、あくまで私の個人的な考えです↓
------------------------------------------------------
どうぶつ福祉は私にとって環境と並ぶもうひとつのテーマ。。。と言えるほどのことは全然できていませんが...
私もアメリカ/ヨーロッパが中心でしたがどうぶつ福祉団体にはいたことがあり、いつも気にかけています。
いろんなサポートの仕方はあり、フェイスブックなどでは保護された子にたくさんの「いいね!」やシェアがありますが、実際にわんこを引き取る人となるとまだまだ少ない今の状況。
保護犬を引き取るのにはハードルが高いと感じられるのか、身近に保護団体がいないと感じられるとか、たくさんの要因はあるのでしょう。
ブリーダーさんからの犬の方が、健康面などにおいて「いい犬」というイメージがあるのかも?とは思います。
でも、良心的なブリーダーさんからの子であれば(もちろん悪質なブリーダーは問題外です)、健康問題は全くないかというと、必ずしもそうではないというのは、経験されている方もいらっしゃると思います。
こんなことを今のワタシの立場で言ってもいいものか迷いましたが...
純犬種は特定の遺伝子と見かけがセットになっているからです。
ここからはナルトさんからの説明に基づき私が乱暴にまとめたものですが... DNAは遺伝子の長い鎖。特定の外見を作り出す遺伝子が、時には特定の疾患を作り出す遺伝子のすぐ隣に存在します。この隣りあわせの組み合わせは変わることはないそうで、特定の外見を再現するには、隣の遺伝子もくっついてきてしまう。そして、疾患を作り出す遺伝子は、犬という種(「たね」ではなく「しゅ」です(笑))に限らず、ほとんどの場合劣性です。そうでなければ、究極的にはその種が、いずれ途絶えてしまうことになるからです。ということは、特定の見かけを再現するための純犬種の繁殖では、劣性遺伝子同志が組み合わさってしまうため、その疾患が表に出てきます。例えば違う犬種同志なら、どちらも同じ疾患の劣性遺伝子を持つという確率は少なくなるということです。
犬を本当に愛している私たちの多くは、「特定の外見」というより(大きさはある程度重要要素でしょうが)、性格などが理由で、特定の犬種を希望することが多いですよね。
もちろん、ゴールデンの穏やかさが大好きな、私も含め、です。
でもあいにく、今の状況だと、「犬種」というカテゴリーそのものは、最近いろいろ改善されてきたものの、究極的には「外見」に基づき決定されています。
それを承知で、純犬種を選んでいるのだということは、私たちは意識する必要はあると思います。
これは、個人の選択の問題、というより、この「純犬種とは何か」というカテゴリーそのものに、問題があるのかもしれないな、と私は最近思うようになりました。
これを変えていくのは、ヨーロッパやアメリカなど世界レベルで、犬の「スタンダード」なるものに疑問を投げかけていくしかないのでしょう。
犬という「種」にとっての幸せを、もっと考えていきたい、という風に思います。
そんなこともあって、健康という点では未知数であった月ちゃんを思い切って引き取りました。
まあミックスなら、少なくとも劣性遺伝子の疾患は、両親ともに遺伝的に同じ疾患を持っているのでないかぎり、表には出てこないからです。
それに、「野犬」というのはもちろんよいことではないものの、野生生物をずっと見て来て、「繁殖」ではなく、どうぶつ本来の本能で相手を自由に選んだ結果生まれた子というのは、survival of the fittest ではないけれど、強い生命を持つのかも、と考えてしまいます。
人間世界だって、「匂いで最適な遺伝子を持つ相手を選ぶ」説があるくらいですから(笑)、本当は、どうぶつ達にも相手を自由に選んでもらう方が、その種にとって最適な方へと向かっていくのが自然の法則。
でも人間社会の中で暮らすわんこたちには、なかなかそういう環境は難しく、また前述の「スタンダード」のこともあり、今は繁殖オンリーの世界と言ってもいいのかもしれません。
月ちゃん含め、今の、人工的にいじられすぎてきた世界のわんこたちには、もう「これなら安全」というものはないような気がしています。
だから、もし健康問題を心配して保護犬はちょっと... と思われている方には、あえて、どちらにしても、リスクはあるんだ、ということは意識していただきたいな~と、ひそかに(書いちゃったけど(笑))思います。
よく言われることですが、保護犬の場合は、生まれたて、というのは少ないから、どんな疾患の傾向があるのか、はわかりやすくなっていると思います。
それで、昨日の月ちゃんの記念日に、しろいぬの里さんへ、今回は本当に少額ですがお金を寄付をさせていただきましたので、スタッフブログで報告をしてもらいます。
これが、今年のワタシのお給料(少ない!しろいぬさん、ごめんなさい)、ということで(笑)。
でもサプリメントの価格を抑えることも、わんこ達の健康のためには必要で... 今はまだまだお金を寄付できる余裕はないのです
そこで、無力な私たちに力を貸していただける方へ...
しろいぬさんから、寄付の呼びかけをしてもよいというOKをいただきましたので、ご紹介します。
ご存知なかった方のため、しろいぬの里さんは、関東で活動をされている小さな団体です。
主に保健所からの引きだし、預かり、そして里親探しをされています。
活動の様子は代表さんや預かりさんのブログできちんと確認できますし、収支報告もきちんとなさっています。
これが、しろいぬさんをパフィーズのパートナーと勝手に思わせていただく理由です。
また、So-net でおなじみのまーぶるさんが、ボランティアをなさっているから安心(笑)。
みなさんも、クリスマス・年末に、ぷるぷる震えているわんこにプレゼントをしてみませんか?
http://dog.ap.teacup.com/applet/shiroinunosato/msgcate7/archive
振込先は、以下:
ゆうちょ銀行
記号 10580 番号 43382381
ケンミンシュクシャ シロイヌノサト
*********************
この口座への他の銀行からのお振込み用
店名:058
店番:058
預金種目:普通預金
口座番号:4338238
寄付をしたわんこたちの様子、ブログで見るのも楽しいですよ♪
例えば代表さんのブログ:http://dog.ap.teacup.com/pluskuri/
↑ 4年前のあの日、マンションで暴れて疲れて寝ちゃった月ちゃん。幸せそのものの寝顔です
月ちゃんや他の保護犬のように、幸せをつかむ子が一頭でも多く増えますように。
わんこのオーガニックサプリメント♪ www.japan.puffysnaturallife.com
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昨日は、月ちゃんと家族になった日
本当は、ゆっくりのんびりと、その日のルートをたどってみたかったけど...
急な予定変更でバタバタしたのと、なんだか体調が本調子でなく、週末までお預けとなりました。
代わりに、想い出をたどる記事を書きます
毎年、12月13日が来ると、あの日のことがはっきりとよみがえってきて...
月ちゃんが今、こんなにたくさんのハッピーを毎日私たちに運んでくれることに、奇跡を感じます。
毎度同じ話で恐縮ですが...
月ちゃんを引き取ったのは4年前。
その半年くらい前から、な~んとなくわんこを引き取りたいな、と思っていました。
でも、アメリカに行くことも決まっていたし、私にとっても、そのわんこにとっても、いい組み合わせというものがあるんだろうな、とさんざんいろんな子を見たりしていたんですが... なかなかピーンと来る子に巡り合わず...
そんな日々を過ごしていた11月12日の夜、先代犬パフィーの夢を見ました。
↑ ボケボケだけど、なんか好きなパフィーとの一枚。
亡くなってから初めて(そしてそれっきりありません)の、パフィーの夢。
ただパフィーがお水を飲んでいて、その次にたれ耳の白いわんこが映り...
夢の中で、「ああ、これが次の子なんだな」とはっきり感じたのです。
そして次の日の11月13日、もう癖になっていた、保護団体のサイトを開いてみると...
いました。運命の子が(笑)↓
他のきょうだいたち3頭のそれぞれの写真と一緒に載ってた、月ちゃん。
他の3頭は、どちらかというとコミカルな雰囲気の、やんちゃっぽい子たち。
↑ 預かりさんのお宅にて、「あまえんぼうです」と言われてた月ちゃん。でも、「一番おとなしくて聞き分けがいい」とも!
中でも、黒と茶のブチの入ったきょうだいは、「こういう子を選んだら、私もお気楽な感じに癒されるかもね。そうそう、本当はきっとこういう子が私にはいいのかも。」と思って、理性でまだ引き取り対象かどうか聞いてしまったほど(笑)。
でも私の直感ははっきりと、最初から月ちゃんを選んでしまっていました。
この見るからにセンサイそうで、賢そうで、なんだか憂いをおびた、でも、強い光を放ってた子。
「やっぱり私はこの子を選ぶんだろうなあ」と思ったのです。
でも、立候補メールを出して3週間、なんのお返事もなかったのです。
それであきらめようかな... としり込みしていた私に、「運命の子なんだからあきらめちゃダメ」とナルトさん。
(名前もナルトさんが決めました。「白いから」(笑)月)。
再度保護団体の方に問い合わせてみたら... 「迷惑メールに入ってました」と預かりのお姉さん。
どきどきしながら聞くと、ブチの子はすでに引き取られていたけれど、月ちゃんはまだ私を待っていたのでした
あの3週間について時々考えると、やっぱり月ちゃんが私の所に来る運命だったんだなあ~とうれしくなる今です。
そしてやってきた、12月13日、引き取りの日。
対馬でノラのお母さんから生まれたという月ちゃんは、海を渡ってお姉さんとやってきました。
本当は、会わないで迎えるなんて、常識的にも、私の性格からしてもあり得ないのですが、ずーっとピンと来る子を探していたのと、月ちゃんの性格などお姉さんから電話で聞いて、「どんな子でもだいじょうぶ」と覚悟を決めたので連れてきてもらいました。
お姉さんのバッグに入ってぷるぷると震えていた月ちゃん。
最初に見た感想は「やせてる」と「気が弱そう~」
それで、怖がらせてはいけないとあまり月ちゃんには構わずに、早速車に乗り、お姉さんと途中でお別れすると...
「ふんふんふんふんふんふん」と何かヘンな鳴き声が
「もしかして、月ちゃんの声犬じゃないみたい」
なんとなく、お互いにおそるおそる距離を取りつつその頃住んでいたマンションに到着。
車を降りる時、ものっすごく怖がった月ちゃん
さらにお散歩を... と連れて行ってみると、これまたすっごい怖がりようで、早々に部屋へ。
そして不安な気持ちで、部屋に入ると...
態度が豹変しました(笑)。
それはもう、ものすごい喜びよう
私が何日も前から楽しみにして準備していた月ちゃん用のケージやブランケット、ベッドなどを、すぐに自分のとわかったらしく、あばれる暴れる(笑)。
そしてすぐに、ナルトさんもとても楽しみにしていたので、アメリカにいたナルトさんとスカイプのビデオ電話。
すでに月ちゃんは、私のお膝に頭を載せていて、今考えると不思議なほど私(とナルトさん)には本当にすぐに慣れました。
そしてその夜...
ひとりで寝られるなら、ひとりで。
一緒に寝たがったら、一緒に寝てあげよう。
と決めていたので、ケージに入ってくつろいでた月ちゃんに知らんぷりをしてベッドにあがると...
「ふんふんふんふんふんふん」とあのヘンな声が(笑)。
これは今になってはもう、「さみしいとき」「悲しいとき」にこういう声を出すことがわかりました。
「じゃあおいで」と誘ってあげたら、足元に丸まってずっとそこで寝ていました
何よりかわいかったのは、朝起きると、一緒に寝ていたのに私が起きたのを見てすごく喜んでいたこと。
月ちゃんきっと、うれしかったんだろうな~、自分だけの家族がやっとできて。
そしてこの話には後日談があって(笑)、なんと、2日目の夜からは、慣れた様子で「スポッ」と掛布団の中に入ってきました(笑)。
↑ アメリカの時の写真ですが...
最初の日は、月ちゃんもやっぱり遠慮してたのね
今もはっきりとよみがえる、4年前の12月13日です。
↑4年前も、かわゆい寝姿
ここから先は、どうぶつ福祉に共感される方に向けて書かせていただいた、あくまで私の個人的な考えです↓
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どうぶつ福祉は私にとって環境と並ぶもうひとつのテーマ。。。と言えるほどのことは全然できていませんが...
私もアメリカ/ヨーロッパが中心でしたがどうぶつ福祉団体にはいたことがあり、いつも気にかけています。
いろんなサポートの仕方はあり、フェイスブックなどでは保護された子にたくさんの「いいね!」やシェアがありますが、実際にわんこを引き取る人となるとまだまだ少ない今の状況。
保護犬を引き取るのにはハードルが高いと感じられるのか、身近に保護団体がいないと感じられるとか、たくさんの要因はあるのでしょう。
ブリーダーさんからの犬の方が、健康面などにおいて「いい犬」というイメージがあるのかも?とは思います。
でも、良心的なブリーダーさんからの子であれば(もちろん悪質なブリーダーは問題外です)、健康問題は全くないかというと、必ずしもそうではないというのは、経験されている方もいらっしゃると思います。
こんなことを今のワタシの立場で言ってもいいものか迷いましたが...
純犬種は特定の遺伝子と見かけがセットになっているからです。
ここからはナルトさんからの説明に基づき私が乱暴にまとめたものですが... DNAは遺伝子の長い鎖。特定の外見を作り出す遺伝子が、時には特定の疾患を作り出す遺伝子のすぐ隣に存在します。この隣りあわせの組み合わせは変わることはないそうで、特定の外見を再現するには、隣の遺伝子もくっついてきてしまう。そして、疾患を作り出す遺伝子は、犬という種(「たね」ではなく「しゅ」です(笑))に限らず、ほとんどの場合劣性です。そうでなければ、究極的にはその種が、いずれ途絶えてしまうことになるからです。ということは、特定の見かけを再現するための純犬種の繁殖では、劣性遺伝子同志が組み合わさってしまうため、その疾患が表に出てきます。例えば違う犬種同志なら、どちらも同じ疾患の劣性遺伝子を持つという確率は少なくなるということです。
犬を本当に愛している私たちの多くは、「特定の外見」というより(大きさはある程度重要要素でしょうが)、性格などが理由で、特定の犬種を希望することが多いですよね。
もちろん、ゴールデンの穏やかさが大好きな、私も含め、です。
でもあいにく、今の状況だと、「犬種」というカテゴリーそのものは、最近いろいろ改善されてきたものの、究極的には「外見」に基づき決定されています。
それを承知で、純犬種を選んでいるのだということは、私たちは意識する必要はあると思います。
これは、個人の選択の問題、というより、この「純犬種とは何か」というカテゴリーそのものに、問題があるのかもしれないな、と私は最近思うようになりました。
これを変えていくのは、ヨーロッパやアメリカなど世界レベルで、犬の「スタンダード」なるものに疑問を投げかけていくしかないのでしょう。
犬という「種」にとっての幸せを、もっと考えていきたい、という風に思います。
そんなこともあって、健康という点では未知数であった月ちゃんを思い切って引き取りました。
まあミックスなら、少なくとも劣性遺伝子の疾患は、両親ともに遺伝的に同じ疾患を持っているのでないかぎり、表には出てこないからです。
それに、「野犬」というのはもちろんよいことではないものの、野生生物をずっと見て来て、「繁殖」ではなく、どうぶつ本来の本能で相手を自由に選んだ結果生まれた子というのは、survival of the fittest ではないけれど、強い生命を持つのかも、と考えてしまいます。
人間世界だって、「匂いで最適な遺伝子を持つ相手を選ぶ」説があるくらいですから(笑)、本当は、どうぶつ達にも相手を自由に選んでもらう方が、その種にとって最適な方へと向かっていくのが自然の法則。
でも人間社会の中で暮らすわんこたちには、なかなかそういう環境は難しく、また前述の「スタンダード」のこともあり、今は繁殖オンリーの世界と言ってもいいのかもしれません。
月ちゃん含め、今の、人工的にいじられすぎてきた世界のわんこたちには、もう「これなら安全」というものはないような気がしています。
だから、もし健康問題を心配して保護犬はちょっと... と思われている方には、あえて、どちらにしても、リスクはあるんだ、ということは意識していただきたいな~と、ひそかに(書いちゃったけど(笑))思います。
よく言われることですが、保護犬の場合は、生まれたて、というのは少ないから、どんな疾患の傾向があるのか、はわかりやすくなっていると思います。
それで、昨日の月ちゃんの記念日に、しろいぬの里さんへ、今回は本当に少額ですがお金を寄付をさせていただきましたので、スタッフブログで報告をしてもらいます。
これが、今年のワタシのお給料(少ない!しろいぬさん、ごめんなさい)、ということで(笑)。
でもサプリメントの価格を抑えることも、わんこ達の健康のためには必要で... 今はまだまだお金を寄付できる余裕はないのです
そこで、無力な私たちに力を貸していただける方へ...
しろいぬさんから、寄付の呼びかけをしてもよいというOKをいただきましたので、ご紹介します。
ご存知なかった方のため、しろいぬの里さんは、関東で活動をされている小さな団体です。
主に保健所からの引きだし、預かり、そして里親探しをされています。
活動の様子は代表さんや預かりさんのブログできちんと確認できますし、収支報告もきちんとなさっています。
これが、しろいぬさんをパフィーズのパートナーと勝手に思わせていただく理由です。
また、So-net でおなじみのまーぶるさんが、ボランティアをなさっているから安心(笑)。
みなさんも、クリスマス・年末に、ぷるぷる震えているわんこにプレゼントをしてみませんか?
http://dog.ap.teacup.com/applet/shiroinunosato/msgcate7/archive
振込先は、以下:
ゆうちょ銀行
記号 10580 番号 43382381
ケンミンシュクシャ シロイヌノサト
*********************
この口座への他の銀行からのお振込み用
店名:058
店番:058
預金種目:普通預金
口座番号:4338238
寄付をしたわんこたちの様子、ブログで見るのも楽しいですよ♪
例えば代表さんのブログ:http://dog.ap.teacup.com/pluskuri/
↑ 4年前のあの日、マンションで暴れて疲れて寝ちゃった月ちゃん。幸せそのものの寝顔です
月ちゃんや他の保護犬のように、幸せをつかむ子が一頭でも多く増えますように。
わんこのオーガニックサプリメント♪ www.japan.puffysnaturallife.com
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Every Dog Project サービスドッグ [ANIMAL WELFARE]
ご訪問、ありがとうございます
毎日まいにち、ほんとう~に暑いですね。
暑いのが苦手なワタシ、もうひたすらぐったりしています。
お散歩は、もっぱら夕方日が落ちてから。
そして朝ごはんは、昨年と同じく結構手抜き(笑)。
お肉にスパンキー2倍、という朝ごはんもよくあります。
でも、スパンキーにはわんこに必要なビタミン・ミネラルが全部入っていますので、ある程度安心なのです。
さて、保護犬の応援である Every Dog Project 。
5月には日本サービスドッグ協会というところへ小分けした袋40袋の寄付をさせていただきました。
ご協力いただいたフォレストウェブYちゃん、パフィーズのお手伝いをしてくれているSさん、そしてお話をくださったパフィーズサポータークマンのママさん、みなさんありがとうございました。
実は私、サプリメントができあがるより以前から、このポスターを持っていました。
今回クマンさんからお話を聞いた時、「ん?」と思って取っておいたポスターを見返すと、同じ協会だったのがびっくり。
実は、このポスターを見た時、引退した介助犬・盲導犬はさぞかし足腰はじめ色んなところに「ガタ」がきてしまうんだろうな~、穏やかに過ごしてほしいな~、と、いつかサプリメントができたら使ってほしいな、と思っていました。
これはもう、「保護犬」とは種類は違うけれど、ご縁であるし、サポートを必要としている子たちであることや、そんな子たちを病気など覚悟で引き取っているボランティアさんのことを考えたら、少ないけれどお送りしようと思ったのでした。
そして、実はここに詳しく解説をしようと、盲導犬の繁殖→育成・訓練→キャリアチェンジ・引退などの流れを追っていると、いろいろなことがわかってきて、心が暗くなってしまいました。
自分に元気がまだ復活していないこともあり、いつもの 「Every dog has a story...」 のカテゴリー(ここにはどうぶつ福祉についての記事を入れています)のように詳しく書くことは、知識や理解の欠如もあって今できませんが...
要するに、とても乱暴な言い方をすれば、「盲導犬の繁殖・育成」という言葉は、とても寄付を集めやすい言葉であるのに比べ、盲導犬にならなかった子や引退した子達には、目立つサポートがあまりないのですね。
各盲導犬協会の収支報告を見ると、名だたる企業から寄付が集まっていますが、実際輩出している盲導犬の数は意外に少ない。
そしてキャリアチェンジをする子、引退する子は、多くの場合ボランティアの方々が支えています。
ここでどうしても思ってしまうのが、本当にそんなに多くの犬を「盲導犬」として繁殖する必要があるのか?
実際に盲導犬になる子は、そのうち30%~40%、という範囲内の報告があちこちにあります。
この数字が正しいとしても、本当にそれは犬側の「資質」の問題だけなのか?
またユーザーとなることを希望している方の数が、「増えている」ため「盲導犬が不足している」と言うのですが、それに対して「根拠が薄い」という声もあるようです。
また盲導犬を活用するのはそう簡単なことでもなさそうですので、本当にかけがえのないパートナーとして公私ともに幸せに連携が組めているペアは、いったいどのくらいいるのか。
わからないことがたくさんあります。
盲導犬と言っても、普通のわんことなんら変わりはなくて、遊んだり、いたずらしたり、本当はしたいはずなのですが、なぜかとても特別な犬のように扱われるし、私達一般人も見てしまう傾向があります。
その子達が生まれてから引退するまでの、様々なことは今さておき、せめて引退してからは、普通のわんこのようにゆったりと暮らしてほしいものですよね。
….と、何だか煮え切らない記事になってしまいましたが、とにかくここで言いたかったのは、いわゆるサービスドッグと言われる子たちにも、色々な事情や背景があるけれど、引退した子たちには本当に心から「ご苦労様、今までありがとう。ゆっくりしてね。」、と言ってあげたいですね。
そうした子たちをサポートする、サービスドッグ協会さんに、5月はお送りしましたので、ここに報告しておきます。
寄付や募金箱設置なども募集していらっしゃいます(こちら)。
そして引退犬たちの顔を、ぜひ見てあげてください(こちら)。
何とも言えない気持ちにさせられます。
人間によって誕生以前からすべてをコントロールされている子たち。
保護犬とは違ってまた別の意味での切なさが、この子たちにはあるような気がします。
保護犬だけでなく、いろんな犬がいる中、犬たちのために大したことは何もできないなぁ...と、非力な現実を感じる今日この頃です。
でも、自分ができると思う範囲のことをやるしかないのですよね...。
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毎日まいにち、ほんとう~に暑いですね。
暑いのが苦手なワタシ、もうひたすらぐったりしています。
お散歩は、もっぱら夕方日が落ちてから。
そして朝ごはんは、昨年と同じく結構手抜き(笑)。
お肉にスパンキー2倍、という朝ごはんもよくあります。
でも、スパンキーにはわんこに必要なビタミン・ミネラルが全部入っていますので、ある程度安心なのです。
さて、保護犬の応援である Every Dog Project 。
5月には日本サービスドッグ協会というところへ小分けした袋40袋の寄付をさせていただきました。
ご協力いただいたフォレストウェブYちゃん、パフィーズのお手伝いをしてくれているSさん、そしてお話をくださったパフィーズサポータークマンのママさん、みなさんありがとうございました。
実は私、サプリメントができあがるより以前から、このポスターを持っていました。
今回クマンさんからお話を聞いた時、「ん?」と思って取っておいたポスターを見返すと、同じ協会だったのがびっくり。
実は、このポスターを見た時、引退した介助犬・盲導犬はさぞかし足腰はじめ色んなところに「ガタ」がきてしまうんだろうな~、穏やかに過ごしてほしいな~、と、いつかサプリメントができたら使ってほしいな、と思っていました。
これはもう、「保護犬」とは種類は違うけれど、ご縁であるし、サポートを必要としている子たちであることや、そんな子たちを病気など覚悟で引き取っているボランティアさんのことを考えたら、少ないけれどお送りしようと思ったのでした。
そして、実はここに詳しく解説をしようと、盲導犬の繁殖→育成・訓練→キャリアチェンジ・引退などの流れを追っていると、いろいろなことがわかってきて、心が暗くなってしまいました。
自分に元気がまだ復活していないこともあり、いつもの 「Every dog has a story...」 のカテゴリー(ここにはどうぶつ福祉についての記事を入れています)のように詳しく書くことは、知識や理解の欠如もあって今できませんが...
要するに、とても乱暴な言い方をすれば、「盲導犬の繁殖・育成」という言葉は、とても寄付を集めやすい言葉であるのに比べ、盲導犬にならなかった子や引退した子達には、目立つサポートがあまりないのですね。
各盲導犬協会の収支報告を見ると、名だたる企業から寄付が集まっていますが、実際輩出している盲導犬の数は意外に少ない。
そしてキャリアチェンジをする子、引退する子は、多くの場合ボランティアの方々が支えています。
ここでどうしても思ってしまうのが、本当にそんなに多くの犬を「盲導犬」として繁殖する必要があるのか?
実際に盲導犬になる子は、そのうち30%~40%、という範囲内の報告があちこちにあります。
この数字が正しいとしても、本当にそれは犬側の「資質」の問題だけなのか?
またユーザーとなることを希望している方の数が、「増えている」ため「盲導犬が不足している」と言うのですが、それに対して「根拠が薄い」という声もあるようです。
また盲導犬を活用するのはそう簡単なことでもなさそうですので、本当にかけがえのないパートナーとして公私ともに幸せに連携が組めているペアは、いったいどのくらいいるのか。
わからないことがたくさんあります。
盲導犬と言っても、普通のわんことなんら変わりはなくて、遊んだり、いたずらしたり、本当はしたいはずなのですが、なぜかとても特別な犬のように扱われるし、私達一般人も見てしまう傾向があります。
その子達が生まれてから引退するまでの、様々なことは今さておき、せめて引退してからは、普通のわんこのようにゆったりと暮らしてほしいものですよね。
….と、何だか煮え切らない記事になってしまいましたが、とにかくここで言いたかったのは、いわゆるサービスドッグと言われる子たちにも、色々な事情や背景があるけれど、引退した子たちには本当に心から「ご苦労様、今までありがとう。ゆっくりしてね。」、と言ってあげたいですね。
そうした子たちをサポートする、サービスドッグ協会さんに、5月はお送りしましたので、ここに報告しておきます。
寄付や募金箱設置なども募集していらっしゃいます(こちら)。
そして引退犬たちの顔を、ぜひ見てあげてください(こちら)。
何とも言えない気持ちにさせられます。
人間によって誕生以前からすべてをコントロールされている子たち。
保護犬とは違ってまた別の意味での切なさが、この子たちにはあるような気がします。
保護犬だけでなく、いろんな犬がいる中、犬たちのために大したことは何もできないなぁ...と、非力な現実を感じる今日この頃です。
でも、自分ができると思う範囲のことをやるしかないのですよね...。
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余命宣告を受けてたわんこ [ANIMAL WELFARE]
ご訪問、ありがとうございます
さて、いつも呼びかけばかりして、報告まできちんと行きとどいていないワタクシ。
反省をし、一気に報告をしたいと思います(笑)。
実は、Every Dog Project と名前をつけて寄付を始めたのは今年の4月ですが、サプリメント発売当初からずっとぼちぼちとは寄付をしていました。
それは他の愛用者さんや知り合いの方からのお申し出、あるいはこちらからの申し出といった形で、保護された子であるという条件以外には特に条件はなく。
その中のひとつが、「たまえちゃん」という保護犬シーズーちゃん。
「グレード3の心雑音の僧帽弁不全症と大きくなった乳腺腫瘍、そして眼球角膜に穴があいた状態で元飼い主が保健所に持ち込んだ」という子でした。(なんというひどい飼い主なんでしょう...)
そしてこのたまえちゃん、保護犬預かりボランティアのママさんのもとで里親を待っているところだったのに、なんと癌が発覚して「余命宣告」を受けてしまいました。(ママのブログはこちら)。
他になす術がない、というのを、パフィーズの熱烈サポーターである(笑)クマンのママさんからお聞きし、なんだかいたたまれなくなりサプリメントを二つとアドバイスを書いた紙を送らせていただきました。
とにかく「だめもと」でと、じゃんじゃん使ってもらったのです。
それが、去年の夏。
それからのママの奮闘ぶりは素晴らしく、手作り食に切り替えいろんなことをされているうち、腫瘍が消えるというミラクルが
獣医さんもびっくりなことに、余命宣告は撤回され、たまえちゃんはめでたくこの預かりママのところの本当の子になりました
そしてたまえちゃんはそれからずっとサプリメントを愛用してくれていて、なんだか申し訳ないくらいです
他にもまだいろんなことを抱えるたまえちゃんではありますが、ピカイチの笑顔
ママからいただいたお写真。
これを聞いて、やっぱりこれは、たまえちゃんのママがたまえちゃんの生命力を信じて全力を尽くしたことによる、そしてたまえちゃんの生きものとしての生きる強さによる、ミラクルだなあ~と思いました。
ミラクルは、飼い主さんとわんこが起こすもので、サプリメントが万能なんてことは決してありません。
サプリメントがそのきっかけになってくれることを祈り、飼い主さんの気持ちに寄り添うだけです。
だからやっぱり、「自然治癒力を信じよう。」
これにつきます。
ということで、たまえちゃんのような子、いたら気軽にパフィーズの保護犬おうえんプロジェクト、Every Dog Project へ応募してください。
または、「あの子に」「あの団体に」という推薦でも構いません。
みんなにいい結果が訪れるとは限らないけど、もし「あげてみようかな」という気持ちの方がいらっしゃれば、お手伝いできればうれしいです。
応募の詳細はこのページの一番下です。
それから、たまえちゃんのミラクルストーリーを綴ったママからのお手紙はこちらです。ぜひ読んでみてください、とにかく感動です
*追記:この記事の中にあった保護団体名は経緯が正しくなかったので(失礼しました!ママはたまえちゃんを保護した団体から別の団体へ今は活動の場を移されているため)訂正のリクエストに基づき削除しました。現在ボランティアをされている団体などは、ママのブログを見てください♪
ハンサムな14歳のミックス犬、タカくんも見てね☆
お知らせついでに、なにやらパフィーズの使っているショッピングカートの側で障害があった日があるようです。6月8、11、19日に注文をされ、「自動メール」が届かなかった、あるいはその後何もアクションのなかった方は、info@puffyslife.com までお知らせください~。
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さて、いつも呼びかけばかりして、報告まできちんと行きとどいていないワタクシ。
反省をし、一気に報告をしたいと思います(笑)。
実は、Every Dog Project と名前をつけて寄付を始めたのは今年の4月ですが、サプリメント発売当初からずっとぼちぼちとは寄付をしていました。
それは他の愛用者さんや知り合いの方からのお申し出、あるいはこちらからの申し出といった形で、保護された子であるという条件以外には特に条件はなく。
その中のひとつが、「たまえちゃん」という保護犬シーズーちゃん。
「グレード3の心雑音の僧帽弁不全症と大きくなった乳腺腫瘍、そして眼球角膜に穴があいた状態で元飼い主が保健所に持ち込んだ」という子でした。(なんというひどい飼い主なんでしょう...)
そしてこのたまえちゃん、保護犬預かりボランティアのママさんのもとで里親を待っているところだったのに、なんと癌が発覚して「余命宣告」を受けてしまいました。(ママのブログはこちら)。
他になす術がない、というのを、パフィーズの熱烈サポーターである(笑)クマンのママさんからお聞きし、なんだかいたたまれなくなりサプリメントを二つとアドバイスを書いた紙を送らせていただきました。
とにかく「だめもと」でと、じゃんじゃん使ってもらったのです。
それが、去年の夏。
それからのママの奮闘ぶりは素晴らしく、手作り食に切り替えいろんなことをされているうち、腫瘍が消えるというミラクルが
獣医さんもびっくりなことに、余命宣告は撤回され、たまえちゃんはめでたくこの預かりママのところの本当の子になりました
そしてたまえちゃんはそれからずっとサプリメントを愛用してくれていて、なんだか申し訳ないくらいです
他にもまだいろんなことを抱えるたまえちゃんではありますが、ピカイチの笑顔
ママからいただいたお写真。
これを聞いて、やっぱりこれは、たまえちゃんのママがたまえちゃんの生命力を信じて全力を尽くしたことによる、そしてたまえちゃんの生きものとしての生きる強さによる、ミラクルだなあ~と思いました。
ミラクルは、飼い主さんとわんこが起こすもので、サプリメントが万能なんてことは決してありません。
サプリメントがそのきっかけになってくれることを祈り、飼い主さんの気持ちに寄り添うだけです。
だからやっぱり、「自然治癒力を信じよう。」
これにつきます。
ということで、たまえちゃんのような子、いたら気軽にパフィーズの保護犬おうえんプロジェクト、Every Dog Project へ応募してください。
または、「あの子に」「あの団体に」という推薦でも構いません。
みんなにいい結果が訪れるとは限らないけど、もし「あげてみようかな」という気持ちの方がいらっしゃれば、お手伝いできればうれしいです。
応募の詳細はこのページの一番下です。
それから、たまえちゃんのミラクルストーリーを綴ったママからのお手紙はこちらです。ぜひ読んでみてください、とにかく感動です
*追記:この記事の中にあった保護団体名は経緯が正しくなかったので(失礼しました!ママはたまえちゃんを保護した団体から別の団体へ今は活動の場を移されているため)訂正のリクエストに基づき削除しました。現在ボランティアをされている団体などは、ママのブログを見てください♪
ハンサムな14歳のミックス犬、タカくんも見てね☆
お知らせついでに、なにやらパフィーズの使っているショッピングカートの側で障害があった日があるようです。6月8、11、19日に注文をされ、「自動メール」が届かなかった、あるいはその後何もアクションのなかった方は、info@puffyslife.com までお知らせください~。
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Every Dog Project 報告 [ANIMAL WELFARE]
ご訪問、ありがとうございます
この前の前の記事にいただいていたコメントに、やっとお返事しました。
コメントはいつも楽しみにしているのに、遅くなってゴメンナサイです。
週末とはいえ、なんだかすることが山積みの月ちゃん家です。
せっせと働く私やナルトさんをよそ目に、月ちゃんは相変わらずお昼寝です
さて、そういえば... パフィーズの保護犬支援のプロジェクト、Every Dog Project の報告をここではしていなかったことに気づきました。
第一弾の4月は、福島へサプリメントをお送りしています。
福島での保護団体の活動には、いろいろな意見や報道があって正直迷ったのですが、いつもサプリメントをお送りしているしろいぬの里さんのご紹介だったので信頼してB4個、S4個をお送りしました(少ない!ですが、今は仕方ありません...)。
アニマルライフサポート福島というボランティア団体のボランティアさんが、飼い主さんの依頼で避難区域に残されたペットへのお食事やお散歩のお世話をされていて、その時にワンコ達へあげてもらうようにと送っています。
被災地とはいえ、このボランティアさんが接する子たちは基本、それほどひどい状態の子はいないそうです。
ただやっぱり精神的にも肉体的にもストレスはあるのだろうなあと思います。
写真:アニマルライフサポート福島に関する毎日新聞の記事より
http://mainichi.jp/feature/news/20120726org00m040011000c2.html
(リンク先にはほかにもネコちゃんなどの写真があります)
たいした数ではなかったのでお役にたったかどうかもわかりません。もしかしたらこちらの自己満足ではないのかな.. と心配する気持ちもありますが、「サプリメントは助かります」と申し出ていただいたので、お役にたてていることを祈るのみです。
... といろいろ気にはなるものの、お忙しいボランティアの方を煩わせるのもと思い、もう少ししたらまた様子を聞いてみようと思っています。
被災地のどうぶつ達のためには絶対に何かしようと、あの3月11日以来心に決めていたので、これをきっかけにもっと輪を広げたいなぁ~と思っています。
しかし、ありがた迷惑になってもいけないので、その加減が難しいですね。
でも一応、パフィーズのお客様にはこの場を借りて、ご報告いたします。
無事、Every Dog Project としての第一弾の寄付は、福島へ行きました~
そして実はこのとき送ったスパンキーは、フォレストウェブのYちゃんの寄付。
彼女は私の学生時代からの大の仲良しで、保護犬プロジェクトを応援したいと、サプリメントを買って寄付してくれたのです。
Yちゃん、いつも愛をありがとう~
そして、5月も実はあるところへ寄付として送っていたんです、バウンシー&スパンキー。
でもそれは、また次にします。
わんこの自然治癒力を信じること。
これすごく大切な要素です。
何よりも、「この子は絶対に自分で自分を健康にする力を持っている!」と信じてあげること。
それをサポートすることにまわること。
その「信じる」気持ちが、特にパフィーズのサプリメントの場合は大切みたいです、いろいろな例を見ていると。
というわけで、私は、福島へ送る荷物に手をかざして念力をかけました(笑)。
ワンコ達、がんばれ~!君にはすごい生命力があるんだよ~!とね。
獣医さんから「このままでは危険です」と言われてしまったケアンテリアのももちゃんも、自然治癒力を信じてパフィーズのサプリメントでデトックスフライデーがんばってます! 例えばこちら☆
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この前の前の記事にいただいていたコメントに、やっとお返事しました。
コメントはいつも楽しみにしているのに、遅くなってゴメンナサイです。
週末とはいえ、なんだかすることが山積みの月ちゃん家です。
せっせと働く私やナルトさんをよそ目に、月ちゃんは相変わらずお昼寝です
さて、そういえば... パフィーズの保護犬支援のプロジェクト、Every Dog Project の報告をここではしていなかったことに気づきました。
第一弾の4月は、福島へサプリメントをお送りしています。
福島での保護団体の活動には、いろいろな意見や報道があって正直迷ったのですが、いつもサプリメントをお送りしているしろいぬの里さんのご紹介だったので信頼してB4個、S4個をお送りしました(少ない!ですが、今は仕方ありません...)。
アニマルライフサポート福島というボランティア団体のボランティアさんが、飼い主さんの依頼で避難区域に残されたペットへのお食事やお散歩のお世話をされていて、その時にワンコ達へあげてもらうようにと送っています。
被災地とはいえ、このボランティアさんが接する子たちは基本、それほどひどい状態の子はいないそうです。
ただやっぱり精神的にも肉体的にもストレスはあるのだろうなあと思います。
写真:アニマルライフサポート福島に関する毎日新聞の記事より
http://mainichi.jp/feature/news/20120726org00m040011000c2.html
(リンク先にはほかにもネコちゃんなどの写真があります)
たいした数ではなかったのでお役にたったかどうかもわかりません。もしかしたらこちらの自己満足ではないのかな.. と心配する気持ちもありますが、「サプリメントは助かります」と申し出ていただいたので、お役にたてていることを祈るのみです。
... といろいろ気にはなるものの、お忙しいボランティアの方を煩わせるのもと思い、もう少ししたらまた様子を聞いてみようと思っています。
被災地のどうぶつ達のためには絶対に何かしようと、あの3月11日以来心に決めていたので、これをきっかけにもっと輪を広げたいなぁ~と思っています。
しかし、ありがた迷惑になってもいけないので、その加減が難しいですね。
でも一応、パフィーズのお客様にはこの場を借りて、ご報告いたします。
無事、Every Dog Project としての第一弾の寄付は、福島へ行きました~
そして実はこのとき送ったスパンキーは、フォレストウェブのYちゃんの寄付。
彼女は私の学生時代からの大の仲良しで、保護犬プロジェクトを応援したいと、サプリメントを買って寄付してくれたのです。
Yちゃん、いつも愛をありがとう~
そして、5月も実はあるところへ寄付として送っていたんです、バウンシー&スパンキー。
でもそれは、また次にします。
わんこの自然治癒力を信じること。
これすごく大切な要素です。
何よりも、「この子は絶対に自分で自分を健康にする力を持っている!」と信じてあげること。
それをサポートすることにまわること。
その「信じる」気持ちが、特にパフィーズのサプリメントの場合は大切みたいです、いろいろな例を見ていると。
というわけで、私は、福島へ送る荷物に手をかざして念力をかけました(笑)。
ワンコ達、がんばれ~!君にはすごい生命力があるんだよ~!とね。
獣医さんから「このままでは危険です」と言われてしまったケアンテリアのももちゃんも、自然治癒力を信じてパフィーズのサプリメントでデトックスフライデーがんばってます! 例えばこちら☆
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