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大事なこと ベストを尽くしたと納得すること [Natural care]

さて、パフィーの話。

言葉にするとその体験が定義されてしまうようで、なかなか続きを書けずにいました。


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まだパフィーも自分も家族もみーんな若くて、楽しいことしかなかったような頃の写真。

(実際は違うと思いますが。)

悲しかった頃の写真は、あるにはあるのですが...

その写真は悲しすぎて、載せることができませんでした。

その代わり、私とパフィー(13歳くらいです)のいつものやりとりをテキストの間にはさみました。

優しくて、人が大好きで、いたずら好きで、食べること・泳ぐこと・引っ張りっこが何よりも好きだったパフィー。

月ちゃんにはない(ごめん月ちゃん!)包容力とお気楽さが、家族を本当に一つにしてくれました。




さて...

ナチュラルケアとの組み合わせで、13歳で肝臓の腫瘍と「余命宣告」に打ち勝ったパフィーも、やっぱり年には勝てません。

14歳の後半は、「僧帽弁閉鎖不全症」という、犬に一番多いタイプの心臓病が見つかりました。

この時、「臓器はつながっている」ことを本当に実感しました。

「咳」をするようになったのです(心臓と肺は密接に繋がってます)。

咳をしているパフィーを見るたびに、何ともいえない不安で悲しく寂しい気持ちになりました。



そして、とうとう、心臓発作が起こるようになりました。

発作の時は伏せをした状態でも体を支えきれないほどゆらゆらし、目の焦点が定まらない状態が続きます。

パフィーのそんな姿を見つけなかった私たちにとって、これは、本当に悲しくつらい、ハラハラし通しの時期でした。

14歳なんて大型犬にしては(特にその当時は)とても長生き。

だからいつどうなってもおかしくないとは知りつつも、家族にとっては、一番最後に来たパフィーはいつまでも、「末の妹」的な存在でした。

一日でも長く一緒にいたい、というのが飼い主共通の気持ちですよね。





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↑ 月ちゃんてこういう「子どもっぽい」ことをあまりしないので、この写真を見ていたらとても懐かしくなりました。



そしてとある夕方、小さな発作に続いて今度は見たこともないとても激しい発作が起きてしまいました。

「のたうちまわる」という表現がぴったりで、暴れまわるパフィー。

二人がかりで押さえなければどこかに体をぶつけてしまうくらい、激しい発作です。

やっとのことでパフィーを母を押さえ、少しおさまってから病院に電話すると「すぐに連れて来てください」。

ぐったりして目も開けないパフィーを、父と二人でそろそろと抱え車に乗せました。

「途中で死んでしまうかもしれない」リスクと隣り合わせの道中でした。



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実はこの時、小さな発作がその前に起きた時、私はその時そばにいたのですが、ちょうど母が帰ってきて、つい母を呼んでしまったのがいけなかったのかな、と思っています。

というのは何も知らない母はいつもの調子で「あら?どうしたの?」と大きな声を出したのですが、そのタイミングで大きな発作が出たからです。

もしかしたら一人じっと静かに耐えることができていたら... と思わないこともありません。

でも、「また発作が起きちゃった」という心細さが、私に母を呼ぶという行為をさせました。



「あの時ああしていたら... 」というのは、何度反芻しても仕方ないことです。

その時その時に自分はベストを尽くしていたのですから。

それは、何もかも放り出してベストを尽くすということではなく、その時の自分にできるベストです。

そして、犬はそれをちゃんとわかってくれていると思います。

それがまた、いじらしく、その包容力と優しさが、切ないといえば切ないですね。

でもそういう切なさというのが、生きていくということなのかなあと、ぼんやりと思います。




よく、「あの頃は知らなかったからかわいそうなことをした」という方がいらっしゃいます。

人によってはとてもつらそうです。

Mike さんの発案でパフィーズを立ち上げたのは、そういう人達の動物との暮らしをよりハッピーするお手伝いがしたい、できる、と思ったからです。



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そしてそれによってこの地球がより良い場所になるように。人間と動物の関係がより良いものになるように。

それは私のライフワークです。



実は最初は私は、パフィーズのことは、「Mike さんに手伝わされている」(笑)とちょっぴり思っていました。

今は発送やお客様対応など、日本における実務はほぼすべて他の人が切り盛りしてくれますが、ずっと以前には私も苦手な事務作業などやったこともあり、それがとても苦痛だった時期もあります。

「わんこのため」「わんこのため」と呪文を唱えてはいましたが、二つの仕事と家のこと、3つのバランスを取るのがとても大変に思えました。

でも今は、チャンスを与えてもらったと思っています。

抗がん剤の研究をして、MBAを取得した人と一緒に動物と人間の暮らしに関わる仕事ができるなんて、なんという偶然でしょう。

(しかもプライベートもパートナーなんですから(笑))。

もっと若い頃は「企業性悪説」ではありませんが、NGOやシンクタンクという視点から、人間社会や地球を良くするのは企業ではない、アドボカシー(政策提言)と市民活動だ、と考えてきました。

今は企業もずいぶんあり方が多様になり、CSRや社会企業家という言葉だって浸透してきましたし、私もそれらを研究の対象にしています。

そのタイミングで、これまでとは違うやり方で、私のライフワークに関わる機会を与えてもらった、という風に思うようになりました。

もしかしたら Mike さんに洗脳されたのかもしれませんが(笑)。

ちなみに彼はもともと代々保護猫と暮らしてきた、筋金入りの猫一家の出身です。

今日は、ここまででおしまいにしますね。



ちなみに月ちゃんの悪口を書いたようですが(笑)....

月ちゃん、いろんな経験をさせたこともあり、パフィーにはない落着き・自信・強さを持った子になりました。

サンフランシスコまでの旅など、こちらにいろいろ話があります。

もともと怖がりの月ちゃんを、私は意識して「強い」子になるように育てたつもりです。

そして、食事は「本当のたべもの」をあげることを意識してきました。

それでもきっと、「その時」が来たら、ちょっぴりの後悔はあるんだろうと思いますが、自分なりにベストを尽くしたことは、納得できるだろうと思っています。

忙しくても、自分も、家族も、手抜きであっても自分で確認した本当の食べものを食べる。食べさせる。それは守ってきたつもりです。

昨日の月ちゃんのごはん。


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レシピ(というほどでもないですが)はこちら ↓

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okko

ご訪問有り難うございます。こんなに沢山、nice押しがあるのに、どうしてコメントがないんでしょう??不思議。

当家のポピーは、2年前、「血液が出来なくなる奇病」で14歳でなくなりました。アイコンのシーズーです。こちらも高齢者なので、もう飼えないと諦めていたのですが、次男宅で引き継いでくれることになり、また、シーズーを飼ってしまいました。ペットロスは深刻ですねぇ。
by okko (2017-02-13 16:36) 

yossy

うちで暮らしていた二匹も今はもういませんが今も心に残っています
一生消えることはないです
by yossy (2017-02-13 18:31) 

旅爺さん

今日もまだ寒いから風邪に注意してね。
by 旅爺さん (2017-02-14 08:55) 

なつママ

パフィーちゃんの話、思い出すと辛いでしょうにその時思ったこと、感じたことをいかして今のパフィーズがあるのだとわかりますね。
その時はその時でベストを尽くしたんだと納得がいくケアをしていきたいと思ってます。
by なつママ (2017-02-15 09:17) 

Mari

☆ okko さん

うーん、私が他の方のブログではコメントをほとんどしていないからかもしれません(笑)。
そんな中、コメントありがとうございます。

ポピーちゃん、それでも14歳は長生きですね、きっと大切にされていたのですね。
次男さんが次のシーズーちゃんを引き受けてくれるなんて、ほんとに心強いですね!
動物と暮らすことのすばらしさ、一度経験するとやめられないですね。

☆ yossy さん

そうですよね... 一生消えることはない、というお言葉がとても切実です。
私も同じ気持ちです。

☆ 旅爺さん

今日はほんとに、私の今いる東京も寒いです!
お互い、注意いたしましょう~。

☆ なっちゃんママ

ねぎらいのお言葉ありがとうございます!
辛いけれど、この想いで誠実に取り組んでいることは、やっぱりどこかに書いておかないとな... とずっと思っていました。
書いてみるとまたいろいろ違う感想もあったり。
なっちゃん家はほんとにすごいと思います。なっちゃんよかったね♡

by Mari (2017-02-15 18:15) 

イヴママ

ブログを読んで涙がでそうでした。
私は2月14日がイヴの命日です。
重ねて色々思い出しました。

by イヴママ (2017-02-16 09:35) 

エンジェル

先代犬のルビーは「僧坊弁膜症」という心臓の病気で亡くなりました。最期は辛くて見ていられない状態でした(涙)別れは辛くてもワンコとの生活は止められません。本当にかけがえのない相棒なんです。

パフィーちゃんとの生活も本当に充実していた事が伝わって来ました。今は月ちゃんの個性をきちんと把握し、手作り食で健康を維持され、いつも見習いたいと思っています^_^
by エンジェル (2017-02-16 10:14) 

ミケシマ

「あの時ああしていたら、というのは何度反芻しても仕方ないこと。
その時その時に自分にできるベストを尽くしていたのだから。」
本当にその通りだと思います。
それは、人生のすべてに共通することなんじゃないかな、とも。
父が末期がんで、最後はわたしも苦悩しましたが、その頃のことは後悔してません。
心残りだったのは、父が元気だったときにどうしてもっと優しくしてあげられなかったんだろう…ということです。
だからMariさんのおっしゃるとおり、日々を大切にベストを尽くすことが大事なんだなぁ って思います。
by ミケシマ (2017-02-16 23:44) 

ナベちはる

こんばんは。
ご訪問&nice!をくださり、ありがとうございます。

「後悔先に立たず」の言葉が真っ先に頭をよぎりました。
過去のことはどうにもならないので、それよりも未来を大切にしていきたいです。
by ナベちはる (2017-02-17 00:44) 

Ganchan

ご訪問、nice! ありがとうございました。
by Ganchan (2017-02-17 16:33) 

sterling.hide.j

Mari さま

ご訪問とナイス!をありがとうございました。


これは、、、、、、、、

書くのに「どれほどのエネルギーを???」


私は、これまでに、3度ほど、

愛犬との別れを、経験していますが、

その後の1ッカ月は、再起不能 の 抜け殻でした。


もう「いい歳」を、遥かに超えていますが、

もう少し、大人になったら、私もつづってみます。


また、宜しくお願い致します。

by sterling.hide.j (2017-02-17 21:10) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

すばらしい理念ですね。頭が下がります。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2017-02-17 21:19) 

Mari

☆ イヴママさん

悲しい想い出を思い出させてしまってごめんなさい!
私は以前、パフィーのことで泣いていたら「そんなに想ってもらえるなんて幸せな犬だよね」と言われて、それ以来そう考えるようにしています。

☆ エンジェルさん

ルビーちゃんですね。似たような病気だったのですね。
犬の場合は最後、心臓というのは多いようですね。
そして今はアニミニちゃんの二頭ととってもエンジョイされているエンジェルさん一家、いいなあ~♡と思います!
いろんなところへ連れて行ってあげられてて、うらやましいです。

☆ ミケシマさん

お父様のこと書いてくださってありがとうございます。
私も、相手が人間でも動物でも、基本は同じ考えができると思っています。
元気な時にもっと... というお気持ちすごくわかります!
でもそれが、相手への甘えであり、甘えさせてくれる相手でもあった、ということなのかもしれませんね。
毎日あっという間に過ぎますが、お互い、大切にしてまいりましょう。

☆ ナベちはるさん

ありがとうございます。
そうですね、できたら後悔のないようにしたいものですよね。
私はどちらかというとあまり振り返らないタイプですが、時々振り返るとまた違う気づきがあります。

☆ Ganchan さん

ありがとうございます。
よろしくお願いします。

☆ sterling.hide.j さん

エネルギーですね(笑)、文章を書くのは仕事でもあるので書くこと自体はそうでもなかったですが、想い出を辿るのにエネルギーをかなり要しました。
「いい歳」になっても「大人になったら」と言えることはとても素敵なことだと思います!
私もいつもそう思ってます、まだまだだなあ~と(笑)。

☆ 暁烏 英さん

いつも応援のコメントありがとうございます!
パワーをいただいてます♡



by Mari (2017-02-18 09:56) 

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