犬を保護して その2

さて、前回の続き。

月ちゃんと対面したこのオスの迷い犬。

なんと！

あばら骨が見えるほどずっとさまよっていたらしく、挙動不審なところはあるものの、怖がった月ちゃんが吠えても優しくスルー。

顔を見ていると、なんとも言えないいい顔をしていました。





それですぐに、どうしてもの場合は、家で預かりますので、とお伝えし、私は仕事の予定があったため数時間この方に預かっていただくことに。

そして、仕事を片付け犬エキスパートの従妹のところへ寄り、この子に家で過ごしてもらうためのケージを借りてきました。

いざ預かる、あるいは家で引き取ると思うと、久しぶりなため、「三ちゃんを追いかけまわさないかな」とか、「おしっこのしつけはどうやったらよかったっけ？」とか、「家具とかかじらないかな」（我が家のガールズは幸いとてもこのへんはおりこうさん）とか、「自分の都合」が後からと頭に沸いてきました。

だから、やっぱりこういう保護ボランティアをしている方というのは、本当にすごいと思いました。

そして従妹の頼りになること！

おろおろしているワタシをよそに、「ケージ運ぶね」「毛布も貸すね」とテキパキと車に荷物を積み込み、この犬との対面にもついてきてくれたのです。

というのも、私自身は顔や様子を見て、「この子なら預かれるし最終的に引き取ってもいい」と判断したのですが（相性は大切ですから）、犬エキスパートがどう思うか、知りたかったのです。

そして到着した、発見者の方のお宅。

迷い犬の顔を見たとたん従妹は、「この子、いい！すごくいい！」と言ったのですが...　（そして私も安心したのですが）...

結局この子（トラ年生まれの「トラくん」）は、数日探していた飼い主さんがその日に管理センターへ連絡、私が家へ連れて行く間もなく無事にお迎えが来ました。

よかったね♡

発見者の方、たぶんお迎えが来た時、泣いてたんじゃないかな～♡

ご縁が続くといいのですが。



だけど、管理センターで犬猫を一頭養うのにどれだけお金がかかるというのでしょうか。

福岡市のH26年度の殺処分数は犬31頭、猫327頭です。

単純に計算して一頭につき避妊手術代が2万円として、716万円。

福岡市の人口は約150万人ですから、1人あたり5円弱。

これに餌代などを入れても、そんなに高い餌を与えているとはとても思えませんし...

税金を払う身としては、使い方に納得いかないです。

このご近所の方がまさかそんな（1週間で殺処分なんて）と思われたはずですね。

もちろん、この殺処分対象の数は市（と保護団体の方々）が努力して減らしてきた結果の数値なので、「また増えたら対応できない」ということなのでしょうが...

私はもちろん、もともと「余剰な」犬や猫を多数送り出している商業サイクルが一番の原因だと思っていますし、環境省のような中央行政もこの問題に真摯に取り組もうとしていることは認めます。

でも、今飛ぶ鳥を落とす勢いで発展していると言われるこの福岡市で、これはあまりに原始的な制度です。

将来的に殺処分ゼロの宣言をしたのですから（したのです）...　制度も変えることは検討できないのでしょうか。

でもこの殺処分ゼロ宣言、実際に中身を見ると特に具体的なことが書いているわけでも、数値目標があるわけでもなさそうです。

つまり、何年後にはゼロに、という目標が書いていません。

ただ市長が方針として発表しただけのようで、非常に一般的な普及啓発が一緒にされています。
http://www.city.fukuoka.lg.jp/hofuku/seikatsueisei/shisei/131111.html

どうやってゼロを達成するつもりなのかな～、と、ちょっと調べています。

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コメント 12

トラくん、おうちに帰れてよかったですね！
本心を言えば、おうちに帰れてよかったのかな？ってちょっと思っちゃいますけど。
もう２度と迷子にならないことを祈ります。

殺処分０は言ったもん勝ち（勝ってないけど）みたいなところもあって、本当のところは殺処分０は目的でも目標でもなくて、もっと根本のところでなくしたいっていうのが落としどころになると思うのです。
でも、自治体にはお任せできない部分も大きくて、それはやっぱり市民レベルでわーわー言ったりやったりしていく方がてっとり早いというのが私（たち）の結論なのです。
方法はどうあれ、ガス室が世界中からなくなる日まで私たちは頑張って行かないといけないなぁって思います。

このお金の話をシェアさせてください！
犬の名前をつける日の自主上映会のFacebookページでぜひ紹介させていただきたーい。
by ヨンタロー♀ (2016-08-27 12:30) 

飼い主さんのところに戻られたんですね。
よかったです。
ショップではなく、常に管理センターが主体で犬猫をを供給するシステムになると、遺棄などがなくなるのですがまだまだ日本では遅れています。
by green_blue_sky (2016-08-27 18:12) 

見つかって良かったですね！一安心しました。発見してくれた方も理解ある方で良かったです。
by みぃにゃん (2016-08-27 18:38) 

お家に戻れたんですね。良かったです。ネットで何とかこのワンちゃんの支援、飼い主さん探しができないかと思っていましたが
迷子は3日が勝負と言われていますので、早くに見つかって本当に良かったです。いとこさん頼もしいですね。♪
by マリエ (2016-08-27 19:06) 

虎くんよかったですね（≧∇≦）
by なつママ (2016-08-27 20:04) 

☆ ヨンタローさん

あらそんな（笑）。
飼い主さんがお年を召したおじいちゃんだったため、少し時間がかかりましたが、数日前の雷でアクシデント的にいなくなってしまったようです。
これからは、ちゃんと名札を付けていただくよう、発見者の方がお願いしてくれています。

殺処分ゼロ「宣言」という言葉を聞くと、政策提言をしてきた身からすると、数値目標やロードマップがないと、責任を追及できない気がするので違和感があります。
これは、市民ボランティアが行政のサポート（尻拭い？！）をしていくこととはまた別で、税金を取って政策を実行していく機関（中央省庁や自治体）として、当然すべきことだと思います。
残念ながら私も、結局はボランティアさんががんばっていくしかないのだろうと思いますが、あえて、ちょっと皮肉のつもりもあり、「どうやって達成していくのか調べる」と書いています。
なんとなく、私の感覚ですが、この福岡市のゼロ宣言は、まだ殺処分をしていることを曖昧にしてしまい、ホワイトウォッシュのような気がします。
本当にゼロにする気があるなら、せめてそれまでの保留期限は延ばすべきだと思えるので。

数字のシェア、間違ってないか確認して間違いなければ（笑）どうぞ！
ただ、人口150万人で割りましたが、実際には未成年者が入るので世帯数の777688で割り、9.21円、とした方がよいと思います。
それでも、完全に正確ではありませんが。。。

by Mari (2016-08-28 11:28) 

☆ green_blue_sky さん

ありがとうございます。
私も、管理センターの子達がみなもらわれ、本当に殺処分がゼロになる日まで、新しい命をあえて増やすことは控えるのが理想だと思います。
それがどんなに善意に基づいていたとしても、その子たちの「席」が減ることに変わりないので。

by Mari (2016-08-28 11:30) 

☆ マリエさん

ありがとうございます。そんなご心配いただいていたなんて知らず、記事を引っ張ってしまいすみませんでした。
迷子は3日が勝負なんですね。ちょうど3日目くらいだったのかもしれません。
従妹はとにかく、こういう時すごく頼りになり、しかも月ちゃんは彼女を犬のボスだと思ってる様子です（笑）。

by Mari (2016-08-28 11:32) 

☆ なっちゃんママ

昨日はありがとうございました。遅くなっちゃったけど、大丈夫でしたか～？

by Mari (2016-08-28 11:33) 

☆ みぃにゃんさん

なぜかお返事がアップロードされてませんでした。ごめんなさい。
ほんとに、飼い主さんが見つかってほんとよかったです。
発見された方がすごく優しい方だったので～♡
by Mari (2016-08-28 21:10) 

トラくん、無事飼い主さんの元に戻れて本当に良かったです(^O^)
by ニッキー (2016-08-29 12:23) 

ご快諾ありがとうございました！
こんな感じで紹介させていただきました↓
https://www.facebook.com/inueigaGO/

知らなかったでなくなる命が少しでも、いや、どんどん減っていくように頑張りまーす。
by ヨンタロー♀ (2016-08-29 12:30)